グリズリーズの渡辺雄太がロケッツ戦で2得点 出場試合数と合計得点で田臥勇太を上回る

[ 2019年1月15日 13:12 ]

ロケッツ戦で2得点を挙げたグリズリーズの渡辺(AP=資料)
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 NBAグリズリーズの渡辺雄太(24)が14日、敵地ヒューストンで行われたロケッツ戦で第4Qの残り3分36秒からコートに登場。85―107と勝負が決していた中での出場となったが、それでも残り14・3秒に速攻からレイアップを決めて2得点をマークした。

 マイナーのGリーグ(ハッスル)と「2―WAY契約」を交わしている渡辺のNBAでの出場はこれが5試合目。合計得点は8となった。日本人最初のNBA選手となった田臥勇太(元サンズ=2004年)の出場は4試合で合計では7得点。依然として点差が開いたときに巡ってくるわずかなプレータイムでしかないが、それでも渡辺は田臥が残した各部門の記録をじりじりと書き換えている。

 試合は94―112(前半48―54)で敗れ、西地区全体で下から2番目の14位に沈んでいるグリズリーズは19勝24敗。主力フォワードで攻守両面で活躍していたカイル・アンダーソン(25)が足首の捻挫で戦列を離れ、新人ガードのジェボン・カーター(23)が初先発を果たしたが勝機は見いだせなかった。

 ロケッツは25勝18敗で、マイク・ダントーニ監督(67)は通算1088試合目で600勝を達成。ジェームズ・ハーデン(29)はアンダーソン不在となったグリズリーズのディフェンスを縦横無尽に切り裂いて躍動し、今季自己最多で自身が保持しているチーム最多記録にあと3点と迫る57得点をたたき出した。

 フィールドゴールは33本中17本(3点シュートは15本中6本)、フリースローは18本中17本成功。前半だけで36得点をマークするという圧巻のパフォーマンスだった。50得点以上は今季3回目。30得点以上は17試合連続となった。

 ロケッツではクリス・ポール(33)、エリック・ゴードン(30)の両主力ガードに続き、17・6得点、12・6リバウンドをマークしていたセンターのクリント・カペラ(24)が右手の親指を痛めて全治4〜6週間と診断されて戦列を離脱。故障者続出という状況はグリズリーズと同じだったが、ハーデンがチームの全得点の半分を1人で稼いで窮地をしのいだ。

 30得点以上をNBAで最後に17試合以上続けたのは、1963〜64年に20試合連続を記録したウィルト・チェンバレン(当時ウォリアーズ)。ハーデンは今後対戦するネッツ→レイカーズ→76ers→ニックスの4試合で30得点超えを達成すると、チェンバレンの大記録を書き換えることになる。

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