稀勢 綱ワースト7連敗…進退場所まさか●●発進 引退待ったなし

[ 2019年1月15日 05:30 ]

大相撲初場所2日目   ●稀勢の里-逸ノ城○ ( 2019年1月14日    両国国技館 )

俵に両手をつきガックリの稀勢の里(撮影・郡司 修)
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 横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が引退危機に追い込まれた。平幕の逸ノ城(25=湊部屋)を押し切れず、はたき込みで敗れた。17個目の金星配給で、進退を懸けて臨んだ場所で初日から2連敗。昨年秋場所千秋楽から不戦敗を除いて7連敗となり、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では貴乃花と並ぶ横綱のワースト記録となった。横綱在位12場所目で、稀勢の里は後がない状況となった。

 はたき込みを残せずに一回転して土俵下まで飛んだ稀勢の里は、俵に両手をついて5秒ほど顔を上げられなかった。相手の勝ち名乗りを見届けると、うなずくようにして引き揚げた。初日からの2連敗。自分自身で何かの答えを出したようなしぐさに映った。支度部屋では3日目以降についての質問を含めて、無言を貫いた。

 4度目の立ち合いで成立した一番。突き、押しで攻めたところでいなされ、俵に詰まった。そこから前に出たが、タイミングのいいはたき込みに屈した。八角理事長(元横綱・北勝海)は「気持ちはついていっているが、体が、足がついていかなかったね。手だけでいっているから軽くなっている」と心と体がかみ合わなかったことを指摘した。逸ノ城には横綱昇進後、勝ちなしの4連敗。これで昨年秋場所から7連敗(不戦敗を除く)となった。昨年九州場所では横綱で87年ぶりとなる初日からの4連敗を喫したが、今度は場所をまたいで不名誉な記録に並んだ。

 両国国技館を引き揚げた稀勢の里は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋に戻らなかった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は治療に行っていると説明。3日目の出場については「もちろん、そのつもりでいる」と話した。稀勢の里が集中できる環境をつくるため、今場所の朝稽古は全て非公開としている師匠は「まだ終わっていないので」と和製横綱の復活に期待を込めた。

 初日の御嶽海戦では左を差しにいって攻められず、この日は突き、押しも及ばなかった。白星が遠い状況だが、藤島審判長(元大関・武双山)は「昨日よりはいいんじゃないか。負けていいというのもおかしいが、攻めていって前に落ちている分にはいい」と巻き返しの余地があるとみている。八角理事長は「ここまで来たら気持ちしかない」と攻める姿勢を前面に出すことを求めた。

 とはいえ、これ以上は負けられない。横綱での成績は36勝34敗97休。横綱在位12場所目ながら皆勤が2場所しかないため、出場は65回にとどまっている。年6場所となった58年以降に誕生した横綱では、75回出場の三重ノ海に届かず最少だ。3日目は先場所4日目に敗れた栃煌山(通算26勝16敗)と対戦する。「このまま終わるわけにはいかない」と再起に向けて踏ん張ってきた横綱に、逆境をはねのける力は残っているのだろうか。

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