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コイしかった65センチ 24年初戦ノーヒット・・・待望の3連発!!!

[ 2024年1月14日 07:00 ]

これは筆者が釣った65センチ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】初釣りはニゴイ狙いで見事にノーヒットだったため、気が治まらずに再び多摩川に出かけました。今度は東京都立川市郊外です。

 5日に再び次男・尚樹と釣行。到着は午前11時でした。河原に着くと先行者がいて彼は知り合いのバスマンでした。雨が降らないので魚の移動が少なく、入れ替わりがないのでバスは極端にスレているとのことでした。

 彼と話をしている間、水面に何度もライズがありました。「コイはたくさんいるよ」と教えてくれました。バス釣りの人はコイには全く興味がないようで「休憩するからどうぞ」というので、カープスワローズ(コイがのみ込むの意)と名付けたフライを、ライズの上流約1メートルにリーチキャスト。岸から3メートルも離れていない近距離でした。そのままロッドを下流に送り込むと、茶色い頭がぽわんと出てフライを吸い込みました。

 バシッと合わせるとズシッと重みが乗りました。コイは対岸に向けて走り出します。フライリールを逆転させてファイトする釣りは淡水ではまずないので、コイは貴重な魚だと思います。この釣りを教えてくれた西山徹師匠(故人)に感謝です。ロッドを思いっきり曲げてファイトすると魚はおとなしくなって寄ってきたので、尚樹がラバーネットですくってくれました。65センチでした。

 この魚をリリースし、知り合いに別れを告げ下流へと探りました。後日行うコイ釣りセミナーの下見も兼ねていたからです。

 下流でもやる気満々の大ゴイを見つけましたが、これはとっておくことにしてさらに釣り下りました。初めてのポイントでコイの群れを見つけ、キャストするとそのうちの2匹が争うようにしてフライに突進。どちらかが食いつくかと思ったら、フライの目の前で衝突を避けるように反転し、それに驚いたのか群れもどこかへ行ってしまいました。魚のサイズも把握できるので、落ち着いて観察すれば小さい魚は狙わないようにすることもできます。そこで待っていると先ほどの群れの何匹かがまた回遊してきました。

 鼻先にフライを落とすと今度は素直にパクリ。合わせが決まってフィッシュオンです。この魚はどんどん上流にラインを引き出しながら上っていきました。元気な魚です。数分ファイトを楽しみネットイン。これも60センチ級でした。探索を続けるうちにナナマル(70センチ級)を4匹確認し、とっておきました。さらに別のポイントで丸々太った64センチを追加して計3匹キャッチし、午後1時、初釣りリベンジを終了しました。

 そして8日にコイ釣りセミナーを開催。2人の参加者にやる気満々のコイを見せて釣り方を指導し、50センチ級も何匹かヒットしましたが、いつも埼玉県の入間川で苦戦していると言っていた高島謙治さんは自己記録の72センチを。清水理人さんは初挑戦で74センチを見事にゲットしました。コイの魅力。これからも伝えていきたいと思います。(東京海洋大学元客員教授)

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