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脂ノリノリ“お年玉”良型「寒クロ」 餌取り、強風に耐えて強烈な引きを堪能

[ 2024年1月5日 08:12 ]

粘りに粘って仕留めた良型の寒クロ
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】冬の日本海には良型クロダイがよく似合う。秋田県男鹿半島の“寒クロ”がベストシーズンを迎えた。荒波の中で強烈な引きを繰り返す磯の荒武者と対峙(たいじ)した。(スポニチAPC・小林 純平)

 釣行日は磯場に北西の風が吹き付け、波も高いあいにくの天候だったので、背に風を受ける椿漁港堤防に釣り座を構えた。水深は8メートル前後、この時季は良型の実績が高い釣り場である。

 気になるのが餌取りの動き。ここ数年は、水温が下がる時期が遅いため、厳冬期になっても小魚が活発で予測するのが難しい。とりあえずまき餌はマルキユー「チヌパワームギスペシャル」に「チヌパワー激重」とオキアミを混ぜ合わせたものを使用。根が荒いため、タナは7メートルほどに調整した。狙うポイントは20メートル沖め付近に設定。1投、2投と繰り返すが付け餌のオキアミは残ってくる状態。3投目以降はフグの攻撃が続いたので、すかさずチヌパワーくわせダンゴ釣法に切り替えた。2号のチヌバリにオキアミの頭を取った餌を付け、小さく丸めてくわせダンゴに包んだ。

 遠投してなじんだ仕掛けは、沖向きにゆっくり出ていく。時折フグがハリ掛かりしてくるが、時間がたつにつれ小魚の当たりはなくなった。わずかなクロダイの気配を感じての数投目、遠矢ウキのトップが水中にスッと消えた。チヌ竿に確かな手応え。大きくはないようだが元気なクロダイだ。玉網に入ったのは38センチ。寒クロ特有の脂が乗った身の厚い本命であった。

 いくらもたたずに再び愛竿を曲げたのは、40センチ弱のクロダイ。うれしい一匹には違いないが、このクラスでは満足はできない。次第に北西の風が強まってきたが、どうしても良型が欲しい。根性と粘りで勝負するしかない。ここでタナを50センチほど深くセット。流す方向によっては根掛かりもあるが、ここは辛抱である。

 ダンゴがバラける前に餌を分捕ったヤツの手応えは違った。強い引き込みで、なかなか底を離れないがここは慎重に…。とうとう仕留めた良型の寒クロ。顔付きが冬の荒武者風のギラギラと銀色に輝く魚体であった。

 男鹿の“寒クロ”シーズンはこれからが本番。楽しみである。(マルキユーフィールドテスター)

 ▼釣況 男鹿・つりショップ海風=(電)0185(47)7879。

【ベストショット】83センチのマイトサーモン!
◎黒保根・黒保根渓流フィッシング=(電)0277(96)2099
▼魚種とサイズ マイトサーモン83センチ、5.5キロ
▼時と場所 1月2日、ルアー専用池
▼釣り人 埼玉県鴻巣市の新井康弘さん

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