×

夏でも鱈狙ってみタラ? 「ゴツゴツ」豪快な当たりが連発

[ 2022年7月16日 07:09 ]

中村さんは謙遜しながらも特大を釣り上げた
Photo By スポニチ

 夏のマダラは身がおいしい。大型が「ゴンゴン」「ゴツゴツ」と豪快に竿を揺らす深海釣りだ。新潟県間瀬・光海丸で佐渡島沖に繰り出した。(スポニチAPC・菅野 順也) 

 タラは漢字で「鱈」と書く。冬の魚のイメージが強い。しかしあまり知られてないようだが産卵のために栄養が取られない夏の身がおいしい。釣り物ならではの鮮度を生かした昆布締めがオススメだ。

 航程約2時間で佐渡島沖の220メートルダチに到着した光海丸。使用する餌は冷凍イワシで、受付時に購入が可能だ。小林聡船長のホーン1回で仕掛けが一斉に投入された。

 「海底に届いたら5メートル巻き上げてから再び下ろして糸フケを取った位置から1メートル上げたタナでお願いします。水深が少しずつ浅くなっていきますので、オモリが海底を叩かないように竿先に注意してください」と小林船長からアナウンス。

 一流し目から食欲旺盛な佐渡沖のマダラが食い出した。「ゴンゴン」「ゴツゴツ」と、200メートル以上の水深から豪快に竿を揺らす。 「うまい魚を釣る」がモットーの、埼玉県加須市・平田歩さん(51=建築業)は「船長の指示を守るだけで簡単に釣れました。200~300メートルぐらいの水深には魅力的な魚種が多いですね」と、良型を連発。

 2年前に仕事を息子に任せた、東京都足立区・小田安秋さん(72)は「40年間パチンコ店の経営をしていましたが、今は釣りづくしの生活です。夏のマダラは塩焼きが最高ですね」とダブル&トリプルの多点掛けに成功した。

 小林船長によると「当たりがあったら合わせを入れた方が掛かる日と、そのまま待つ方が食い込む日があります。使う竿でも違うので自分で試してみてください。追い食いを待つ時は1匹目が掛かった位置が食いタナなのでタナは変えないでください」とのこと。

 最終流しまで活性が高く、白い腹が何度も浮かんだ。当日のトップは小田さんで16匹の釣果。私も12匹釣ることができ、目的の昆布締めにありつけた。

 ◯…いとこ同士で釣っていたのは長野県小県郡・中村友昭さん(65=林業)と同上田市・内山長雄さん(74=農業)。中村さんは「一緒に釣り歩いていろいろと教えてもらいました。彼はうまいから、いつも私が負けてしまいます」。その話を聞いた内山さんは「そんなことないです。私には執着心という欲があるだけですよ。80歳過ぎまでは沖釣りを頑張りたいです」と謙遜も、やはり大型を浮上させていた。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、間瀬・光海丸=(電)080(2291)5477。集合時間要確認。乗合料金1万5000円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る