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自らアユみ寄れ 数が欲しけりゃ足で稼げ!!

[ 2022年6月16日 07:25 ]

釣れたアユがオトリと一緒に宙を舞う。足場が良いので釣りやすい
Photo By スポニチ

 【2022アユ】人気河川でも穴場は必ずある。紹介する場所は、ほぼ全てのポイントを探る価値がある。数が望みなら足で稼ぐことも可能だ。山梨県桂川支流へ釣行した。(スポニチAPC・恩田 誠)

 山梨県東部を流れる桂川は、アユ釣りの好場所としてますます人気上昇中。渓流の雰囲気がある本流はポイントが限られるためか平日でも混雑は必至。

 その点、笹子川、葛野川といった支流は竿が出せる場所が多いこともあり、釣り座探しは容易だ。といっても、本流同様に琵琶湖産の美しいアユが放流されているので、型も数も決して見劣りはしない。

 私は足で稼ぐ釣りが好みなのでたいてい、移動が容易なポイントを選択する。この点、別図に挙げた葛野川の上流部(宮古橋周辺から七保橋上流まで)は歩きやすい河原が続いているので、一番のお気に入りだ。

 さすがに宮古橋周辺は魚が集まりやすい場所なので釣り人は多いが、七保橋周辺になるとずっと少なくなる。

 七保橋上流右岸の根固め護岸(通称トーフ)の上は、足場が平たんなので釣りやすい場所。流れは緩やかだが、川底には大小の石がしっかり詰まっているため、泳がせ釣りには最適。

 日野市の川久保富男さん(60=自営業)と夫人の恵美子さん(59)は、並んで竿を出し、13~18センチの美アユを数そろえていた。

 同じ場所では型が小さくなるため、良型を狙いたいときは、上下にある早瀬に少し移動する。元気の良いオトリを入れれば、小気味良い当たりが出る。

 この日、私は2人の下流側で竿を出した。この場所で天然アユを数匹確保してから七保橋下流に移動する。

 やや荒い瀬があるが、その下流部にはチャラ瀬が続いていて、その辺りを探り歩くのが大好きなのだ。七保橋と宮古橋の中間に位置するため、釣り人が少ないことも、その場所を選ぶ理由のひとつだ。

 結果からいえば、同じ場所で粘っていた川久保夫妻の方が断然、数を伸ばしていた。が、私には、渓流釣りのように動き回る習性があり、それが楽しいのだから致し方ない。もちろん、釣果を左右したのは腕前だろうが。

 ともあれ、葛野川上流部ではいろいろな釣り方が楽しめる。さほど混雑しない場所だからこそ可能なのだ。

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