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レイク1匹“中禅寺湖修行”寒~い日光で結構な釣果とはならず…解禁初日狙うも

[ 2022年5月1日 05:27 ]

61センチのレイクを手にした小林さん
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】栃木・日光の中禅寺湖のボート釣りが4月20日に解禁しました。
 この日は東京海洋大学卒業生の小林弓彦さんが車に乗せていってくれました。午前5時スタートに備え民宿おかじんの桟橋で4時から準備開始。5時に花火が上がり、各桟橋からエンジン音がとどろきました。フライの私たちは遠くへ行かないので、まずはおかじん桟橋沖からスタート。
 第1投からダブルストライクする予定でした。なぜならこの沖は昨年9月末から誰も釣りをしていない場所だからです。岸からだと絶対に届かない距離です。風に流されながらボトム付近を探りましたがあたりはありませんでした。
 コースを変えても同じでした。魚探に反応はありません。いつも魚探に魚の反応がなくても掛かるので心配していません。明るくなってなおも霧が出ていたので、非常に寒い朝でした。「今日は魚の朝食が遅いのかな?」と、思いながらも何もなく3時間が過ぎました。
 おかしい激シブです。例年ですと1投目からヒットし、3時間後には少なくとも4~5匹ヒットしているはずです。沖に魚がいないのでしょうか?水温が4・2度。解禁直後から岸釣りも釣れているので活性が低いからということではないと思います。気温も4度。寒さの中、修行のような釣りになってしまいました。元々、中禅寺湖は僧侶の修行の場だったらしいから、とジョークを言う余裕はまだありました。
 それから30分後の午前8時半、小林さんにヒット。「大きくないです」と言いながらシューティングヘッドが入ってからの攻防が激しく、水面近くでも暴れ回り、やっとラバーネットに収まったのは、半年ぶりに再会したレイクトラウトでした。サイズは61センチ。決して小さくないと思います。
 さあ魚の食欲が上がってきたぞと、探り続けましたがそのまま沈黙。時折、霧が晴れて太陽光が差し込むと暖かくも感じました。
 友人が別船でレイクジギングをやっていたので「深場はどうですか?」と情報収集するも、そちらも沈黙していました。
 解禁だから釣れるという甘い考えは吹き飛びました。私はまだノーフィッシュ。当たりさえありません。小林さんも同様です。10時ごろには寒いのでいったん桟橋へ戻ると、上がってきた人がルアー(ミノー)で超浅場を攻め、ブラウンが2匹ヒットしたと言っていました。
 民宿おかじんでコーヒーをいただいて暖をとってから再出港。フライを小さなものに変えたり大きなものに変えたりして11時半ごろ、やっと当たりがありました。しかし残念ながらこれはフッキングせず、絶望的なショックを受けました。
 そのままフライをストリップしていると、追尾していたのか、他の魚なのか、ズンとロッドが重くなりました。「やっと来たぜ」とセットフックし、あとは「お願いだから外れないで」と祈りながらラインを手繰り寄せました。
 魚が見えてきました。レイクです。小林さんのよりかなり小ぶりでしたが、私の今年初レイク。54センチ。記念写真を撮って素早くリリースしました。
 午後2時。これ以上気力が持たないので終了。とにかく1匹ずつ釣れてよかったねと、中禅寺湖を後にしました。今後状況は絶対に良くなるはずなのでゴールデンウイーク中に再チャレンジします。
(東京海洋大学客員教授)

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。

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