×

シロギスパールピンクにうっとり 釣法いろいろ、良型続出

[ 2022年4月21日 07:11 ]

良型キスとメゴチの一荷を達成した鶴巻大さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】初夏を感じさせる日差しに誘われ、東京湾の貴婦人・シロギス釣りへ。ここ数年は不調続きだったが、今年はトップで50匹超えの日も。しかも20センチ級の良型ぞろいらしい。早速、葛西橋・第二泉水から出船した。(久世 明子)

 取材前日の社内。先輩記者が「シロギス釣りは道糸を張ったまま少し待ち、餌を食わせる時間を取るのが大事なんだよ」とありがたい?レクチャー。なんでも名人に教えてもらったこのやり方で、竿頭になったこともあるとか。そんな釣法は聞いたことないんですけど。

 釣り場は中ノ瀬(水深16~18メートル)。船下に仕掛けを落とし、オモリで海底をたたく感じで誘いをかけると、当たりがあってもなかなか乗せられず。スッポ抜けてばかり。先輩の顔が頭をよぎり、諦めて試そうとしたところで、指南役として同乗していたマアジ船担当の小倉裕士船長(38)が「投げて糸が張ったら竿を上下させ7秒待ち、カラ合わせしてみて」とアドバイス。すぐに当たりが出て小気味よい引きに頬が緩む。20センチ級の良型を連続ゲット。さすが海の貴婦人。パールピンクに輝く魚体は美しい。

 左舷大ドモで竿を出していた越谷市の鶴巻大(まさる)さん(51=会社員)が良型キスとメゴチの一荷を決めた。「東京湾の魚が好き。やっぱり良型はいいね」とニッコリ。墨田区の大石博司さん(73=個人タクシー運転手)の竿が上下に激しく揺れていた。慌てて席に戻りリールを巻くと、掛かっていたのは丸々と太った22センチ。船釣り初挑戦で前半は四苦八苦していたが「引きが強くて驚きました。これはハマりそう」と興奮気味に話した。

 黒沢正敏船長(28)は「昨年は見られなかった小型が出るようになった。これが育ってくるのでこれからが楽しみ」。

 この日の竿頭は、墨田区の山本兼司さん(53=自営業)で58匹。「底をこすってくる感じで当たりが多かった」。今回試したものとはまた別の釣法!シロギス沼はかなり深そうだ。

 今回のもう一つの目的は、釣り宿を切り盛りする女将の小玉寿江さんと会うこと。すでに知り合ってから数十年がたつが、つい最近、お互いハードロック好きであることが分かったからだ。小玉さんは「夏場はロック系のTシャツを着て仕事をしている」というほどの筋金入り。

 80年代前半には好きなバンドのライブを見るため英国、フランスに追っかけて行ったこともあるほどの行動派でもある。感心していると「ろくに言葉も分からないのに。よく行ったよね」と笑った。コロナ下で来日するアーティストはめっきり減ってしまったが、いつかロック愛を語り尽くそう!と一緒にライブに行くことを約束した。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時、乗合料金は餌付き9000円(今後変動する可能性があり要確認)。そのほかLTマアジ船も出船中。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る