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春の便り イサキ32匹 桜の開花に合わせて絶好調 さあ乗っ込みのジャンボに期待

[ 2022年3月23日 07:21 ]

良型イサキとマダイを上げた竹淵さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】桜の開花と合わせるように「イサキ好調」の便りが届き始めた。旬は初夏だが、水温の上昇気配がうかがえる東伊豆・伊東沖も上向き加減に。根付きのジャンボはまだ出ないが、中型主体にまずまずの食い。マダイなどうれしい裏本命も飛び出すエリアだ。(スポニチAPC・林 悠二)

 ◆伊東・加納丸

 新緑の頃、2匹で1キロ超のジャンボが望める伊東沖。この地に居着く名物の大イサキは、内房の“金アジ”同様に人気の的。シーズン初期ながら、「時折、良型が交じるようになりました」と加納丸の加納隆船長からの報で早速向かった。

 釣り場までは航程30分。視界に広がる南の海上に伊豆大島が、北には雪をかぶった富士山。ここ連日、花粉や黄砂で涙目の当方、この素晴らしいロケーションに鬱憤(うっぷん)も吹き飛ぶ。

 ここ伊東沖でのタナ取りは水面から。朝一の指示ダナは30メートル。仕掛けをタナより5メートル余分に送り出し、コマセを振り出しつつタナまで上げて当たりを待つ形。

 「イサキはタナを釣れ」という格言がある。シビアなタナ取りこそ釣果につながる。そして、そのタナ取りがピタッと決まれば後は簡単に数が伸びてゆく。

 朝一からギュン!鋭角的な魚信が竿先を引き込む。宙で躍ったのは姿形が素晴らしい本命。ミヨシや後方も当たったもよう。28センチの中型だ。

 幸先良くダブルヒットさせたのは、地元・伊東市の自営業、行方宏充さん(58)。

 「誘い上げて待った直後にググ~ン」と、顔の前に良型を突き出す。

 「この時季は身が甘く脂も乗っています。一年で一番おいしいんですよ」

 右舷ミヨシで毎回1、2匹掛けで順調に数を伸ばしていたのは、厚木市の竹淵祐介さん(48=運送業)。

 「1匹掛かってもすぐに上げず、巻き上げは次の当たりが出てからね」と3本バリで効率良く上げている。竹淵さんによれば、1匹目はコマセに近いハリを食う。ここで1メートルほど巻いて待つと次のハリにもヒットという上手に釣るコツを披露。

 その竹淵さん、潮変わりには1キロ級のきれいなマダイを掛けた。2週間前に相模湾で専門で狙った時はオデコだったとか。「まさか、ここでリベンジできるとは」と頬を緩めた。そしてその1時間後。今度は1・5キロ級のホウキハタも上げ、裏本命をしっかりゲットしていた。

 イサキはジャンボには届かず35センチ止まり。25~30センチが主体でトップは竹淵さんの32匹。食味も引き味も盛期並み。メタボイサキの乱舞はもうすぐそこ。今後の乗っ込みが楽しみだ。

 ◆加納隆船長の話

 水温が適温の16度台になったばかりで、食いに多少ムラが出ています。移動直後にバタバタと食っても、後が続かなかったり…ね。とはいえ、終日食いが続く本番は目前に迫っています。マダイやメジナなどゲストも期待できますよ。

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