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網目模様がイカす スミイカのあぶりはイカが? こまめなタナ取りで仕留めたお宝

[ 2021年12月21日 07:23 ]

網目くっきりの炙り。ちなみに皿は気鋭の陶芸家・松村遷作
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】スミイカのあぶりを食す。南六郷・ミナミで竿を海に落とす己のドジから回収までのてん末を以前紹介したよね。その“奇跡の潜水竿”で手にしたお宝をありがたくいただいた。(スポニチAPC 町田 孟)

 目の前に露出するしっとりとした白い肌。釣りたてより艶っぽい。それでいて羽二重のような気品が漂う。昭和世代としては佐久間良子が妄想の対象だ。どうかな?ご同輩たち。

 つい先だってある女優さんに目を奪われたのよ。トテシャンじゃないけれど、きめ細やかな肌の質感が画面から伝わってきた。NHKドラマ「群青領域」に主演しているシム・ウンギョン。調べたら韓国の大スター。19年に「新聞記者」で日本の主演女優賞を数々受賞してるじゃないの。不明を恥じるけれど、いいねエ、うん。

 【釣戦】餌木は2・5号~3号。中オモリ15号。着底して1メートル巻き上げ、竿先を見つめながらひたすら待ち。タナ取りはこまめに。時間はゆったり過ぎる。でもね、のんびりしちゃあいかん。ピク、クン、必殺一撃の瞬間を見逃さんことだ。思わぬ効果を発揮したのが魚の身を背中に巻き付ける餌木だ。潮次第で効果アリ。

 当日、安達任伯船長=写真=から「中だるみになりそうなので途中アジを釣って泳がせもやります」。急きょリレーに。「いい中アジが出るしさぁ」。それもいいか。お土産にもなるしフライにすれば絶品だものね。

 【クッキング】定法通り処理したら、食べやすいよう鹿の子にする。体の表面全体に斜めに包丁を入れることね。案外面倒。ついこの間いつも世話になる湘南の保険屋さんが「100均グッズに優れものがある」って。早速、買いましたダイソーで「ネギカッター」を。柄の先に7本の細いカッターナイフがついていて、本来は白髪ネギ用の道具だ。それを4本に間引いて改造した。物は使いようサ。あとはバーナーであぶれば模様が浮き出る。

 焼き目を入れずしょうゆバター焼きにするとこれまたイカすぜ。
 最近歯の調子が悪い家人「うん、これならかみ切れる」。入れ歯、まだ当分治さんで済みそうだナ。

 ○…右舷のトモに陣取った新本泰之さん(74=江東区)は幸先よくまずまずの型を仕留めた。途中アジの泳がせでは何度も竿をのされ大物と格闘。しかし正体はサメかサワラか分からずじまい。スミイカ歴は浅く「4回目。2回続けて20匹ってことがあって」とりこに。今回は不本意な“スミ1”で終わったものの中型の“金アジ”15匹。辛うじて埋め合わせできたようだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間、乗合料金は前日に電話かHPで確認。

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