×

コマセまいて花開く 春のメジナ前線 水温上がったら好機到来

[ 2021年3月5日 07:05 ]

城ケ島・長津呂崎の磯
Photo By スポニチ

 【磯&堤防ガイド】春はメジナとの出合いが生まれる季節。ウキ釣りの基本を身に付ければチャンスは増大。神奈川県三浦半島の磯を例に、その技法をご紹介。(スポニチAPC・恩田 誠)

 海は地上より遅れて春を迎えるので、まだ水温は低め。それでも上昇傾向にあるのは確かなので、水温が上がった時がチャンス。必ず、釣行先の水温の動きをネットなどでチェックしたい。

 水温が下がった時は魚の活性が低下するので底近くが狙い目となる。やや浮力のあるウキを用い、ハリスにガン玉を打って、深いタナを確実に探りたい。

 仕掛けは別図に挙げたものに慣れたい。ウキ釣りでは多種多様な小物が販売されているが、まずはシンプルな仕掛けを徹底的に使い尽くすことが肝要だ。

 ウキの0号は餌をゆっくり沈める時、G2が基本形で、Bは深めを探る時に用いる。迷った場合はG2を用い、ガン玉の4号をハリスの真ん中に打ったものを我慢強く使う。

 釣れないのはほとんどの場合、仕掛けに原因はなく、ポイントやタナの選定、コマセと付け餌との同調の可否などの問題である。

 「コマセの切れ目は魚の切れ目」と言われるように、ウキ釣りで結果を出す場合はコマセの準備が欠かせない。

 オキアミは細かく刻み、まとまりの良い配合餌を混ぜる。重要なのはコマセヒシャクの選定。安価なものは避けたい。狙った場所へ確実にコマセが投入可能なものを用意したい。付け餌とコマセとの同調。これがウキ釣りの最大の肝である。

 三浦半島を例にすれば、水温の上昇が早い場所は城ケ島の西磯(長津呂崎)。潮の当たりが良いからだ。基本、関東近辺の磯では黒潮は西から来るので、西向きの釣り場がベター。

 低活性時にメジナはやや深めにいるので、水深のある場所が望ましい。この点でも城ケ島の磯が適している。

 水温が上昇するとメジナは産卵期に入る。こんな時は海底に変化の多い場所が良く、三浦で言えば観音山下や剣崎がお薦めとなる。

 もちろん、希望の磯に入れるとは限らない。そんな場合でも、釣り場全体をよく観察し、なるべく深場のある場所、海底が変化に富んでいる場所を探そう。そのためにも、偏光サングラスは必携だ。

 磯釣りには危険が付き物。磯靴やライフベストは必着。そして何より、風や波や足場に常に気を払い、安全に楽しむことが大切だ。

 ▼三浦半島の釣況 シーサイド三浦(横須賀市長井)=(電)046(857)2863。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る