×

誕生日にWヒット ヒラメ記念日

[ 2020年12月10日 07:48 ]

高橋さんは2キロ級の良型
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】千葉県外川沖のヒラメが釣れている。高校受験の次男を連れてかせ丸に乗り込んだ。彼はヒラメ釣りは初挑戦。当たりを出して掛ける楽しさを味わってもらいたい、父親の思いが通じたのか本命をゲット!(国友博文)

 いつも優しい大ベテランの竹内輝夫船長は、餌のイワシを積み込むと迷うことなく絶好調ポイントにかじを向ける。海はベタナギで、ヒラメ釣りにはベストコンディション。ベイトの反応もバッチリで潮の色もよし。

 「はじまるよ~」と船長の合図。餌のイワシは弱らないように、素早く丁寧にハリを掛ける。60号のオモリが着底したら「浅い!」ことを実感する。ここで、大判が食ったらスゴいことになるだろう!

 開始早々、右舷では松戸市・内中偉雄さん(77)にヒット!竿が満月に曲がると1キロ級が顔を出す。和竿も自作する名人だ。

 オモリが海底を小突くタナで当たりを待つと、初挑戦の次男・郷太(14=中3)の様子が変わる。「えっちょっとこれって、あー」と合わせが決まると、人生初ヒラメが上がった。「メチャクチャ引いたよ」とガッツポーズ。これぞ、外川沖の魚影の濃さだ。

 右舷トモでは、この日が誕生日という川越市の高橋一雄さん(58=会社員)にもヒット!ゲームロッドで強烈な引きをかわすと2キロ級が顔を見せた。

 内中さんに借りた60号のオモリ(特殊塗料でコーティング)をイワシと共に投入する。タナを取り、竿をキーパーに掛けると「ギュン!」と一気にお辞儀する。本命を釣り上げて、オモリの威力に納得する。

 しばらく船内でイナダラッシュが続いた後、郷太に再びヒット!今までにないスゴい引きを見せる。間違いなくデカい。ヒラメなら大判間違いない。海面に魚影が映ると、サメだ。ハンマーヘッドに周囲はがっかり。当の本人は5キロを超える大物とのやり取りに大興奮。そして「あがります~」と終了の合図。と同時に高橋さんに再びヒット!海からのバースデープレゼントを手にして「よがったね~」と船長も祝福の一言。外川沖の「寒ビラメ」、年末年始チャンスです。

 ◯…海底の地形に合わせてタナを取るが、根掛かりが無ければ、オモリをゼロテンションやずる引きもあり。活性が低いときには効果的。根がキツければ、タナを上げて待つ。いずれも小まめにタナを取り直すこと。これが絶妙な誘いになって、餌のイワシをアピールさせる。活性が上がれば、捨て糸を長くして大判に期待しよう。デカい魚はタナが高い。

 ◯…ハリスは大判や青物に備えて6号以上が基本。親バリは、セイゴ、伊勢尼、チヌなど形状もさまざま。孫バリは親バリのワンサイズ小さいもの。ビギナーにはトリプルフック(いかりバリ)が絶対にお薦め。次男の釣果もトリプルフックが掛け損ないをアシスト。この孫バリは、根がキツいポイントではイワシの背中に掛けると根掛かり対策になる。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る