×

デカアマ出るぞゴーマル 相模湾

[ 2020年12月7日 18:10 ]

連日のように姿を見せるデカアマ。54センチと51センチを仕留めた富井さん(左)と52センチの内田さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】水温が低下し始めた相模湾。それに合わせ大型アマダイの好機がやって来た。冬場の人気者を求めるファンのターゲットは、夢の50(ゴーマル)ゲット。“デカアマ”狙いで知られる葉山鐙摺・たいぞう丸で、その夢を追った。(スポニチAPC・林 悠二)

 比較的に手軽なのがこの釣りの良さ。これまでに初心者が大物を手にする場面を数多く見てきた。先日、平塚で開催したバリバスカップの覇者は女性。しかもビギナー。54・6センチで参加167人の頂点に立っている。

 朝方狙う近場では幻のシロアマも。ファンの大半が“数より型”に力を入れる時。だが、手軽とはいえ油断はできない。強い引きによるハリス切れが多発するからだ。特にヒット率の高い厳寒に向けての時季は要注意となる。

 「ここで昨日、47センチ級が2匹出ました」――。この朝、河村丈史船長=写真=が狙ったのは秋谷沖。本命の城ケ島沖に行く前の小手調べだ。乗船したのは7人ずつ2隻。潮通しは良く、2流し目で早くも魚信。強い引き込みと抵抗に“デカ”ではと期待したが、33センチの中型だ。少しして、今度はジワリと重いだけで生体反応ゼロ。水面に2キロ級のマダコが顔を見せた。しかし、“デカ”は不発のまま城ケ島沖へ。

 「実績のある場所です。強い引きは大物。10メートルほどは手巻きでね」(船長)

 大物が潜む100メートルダチ。「タナは1メートルだけど、潮が速いので50センチほど低めにするか、ガン玉で調整を」とアナウンスが続く。

 「顔を見せましたよ」。左舷トモで中型が。5週連続で通う横浜市の高木浩成さん(47=飲食業)だ。1月に49・5センチを上げたが、これまでも52センチ、48センチを釣っていて「もちろん型狙いです」と意気込んでいる。3号の標準ハリスを、瞬時に切って逃げるつわもの。相手の強烈なパワーに泣かされた人も多いはず。高木さんも何度か経験していてハリス4号、リールのドラグは緩め。付け餌の点検をマメに…を念頭に狙っていた。

 この日、型物こそ出なかったがトップは高木さんで6匹。オニカサゴやキダイ、ゲストは多彩。筆者はお正月用のマダコも交えたが、本命は3匹。デカアマ目指してリベンジを考えている。

 ◇メモ PE2号以下のラインはオモリ60号。それ以上の人は80号を使用。
 〇…毎日、乗合2隻態勢で出船中のたいぞう丸。別船(山本真一郎船長)ではデカアマが船中3匹出た。胴の間で竿を出す厚木市の富井誠治さん(35=会社員)は54センチと51センチをダブルゲット。「アマダイは2回目。この他、3匹上げましたよ」。まさにビギナーズラック。52センチを上げたのは千葉市の内田典孝さん(47=同)だ。「今季初の大物。50センチ超級は毎年1匹は釣っていますが、ホントうれしい」と顔をほころばせた。

 ◇釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)090(6177)0039。乗合は午前7時出船。料金は餌のオキアミ付き9500円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る