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華麗に連発!肉厚カレイ~兵庫県明石・新浜漁港~

[ 2020年10月14日 05:30 ]

33センチもある大型マコガレイをゲット~!                               
Photo By 提供写真

 朝夕がめっきり肌寒くなってきたら、いよいよ待ちに待ったカレイシーズン突入だ。釣果の安定感、釣れ出しの早さで定評のある兵庫県明石市の新浜漁港へ。水温がまだ高く、夏魚の猛烈なエサ取りにあったが、引き潮のチャンス時にアタリ連発で30センチ、33センチの肉厚大型カレイが連続ヒット。例年よりもスタートから型がよく、今年は当たり年になりそうだ。(スポニチAPC・松尾幸浩)

 現地着は午前5時過ぎ。好釣り場の大波止へ上がると、沖向きは相変わらずルアーマンがズラリと並ぶいつもの光景だった。白灯台の先端部まで行くと、カレイポイントの内向きはがら空き。ホッと胸をなで下ろした。

 早速、標準的な2本バリ仕掛けに、エサ取りには強い塩マムシを刺して軽くキャスト。北側にある一文字波止との航路筋を探る。釣り場は内向きでも潮通しは抜群で、水深は約3メートルと浅いが底はシモリが点在した砂地が広がり、いかにも大物が潜んでいそうだ。

 サオを並べてひと段落つくと、灯台の上から「えー、もうカレイ狙いですか?」と知人からの声。そして「まだ誰も狙ってませんよ」と不思議そうな顔で見つめられた。皆さん「釣れた!」という情報待ちがほとんどだ。

 それならば一番乗りでヒットさせてやる!と気合を入れた。この日は中潮で満潮が午前5時ごろ。ここは引き潮狙いが一番実績があるので、潮が動き出したらチャンスだ。

 海水温がまだ高く、サオ先はベラ、カワハギ、小ダイなどエサ取りとバトルを展開。これでカレイが釣れるのかと不安が募るが、早場カレイはこのエサ取りとの根比べに勝てるかどうかがカギ。とにかく、エサのない仕掛けでは釣れないので、何とかしてエサの付いた状態を長くキープするのがコツだ。自作の塩でカチカチに締めたマムシを使っているのだが、それでも4~5分で素バリにされてしまう。マメな誘いと打ち返しが必要だ。

 8時ごろに引き潮の速さが増し、そろそろ時合いになると思っていると、一番右側のサオにコンコン、グィーッとエサ取りとは明らかに違うアタリが出た。「これは本命!」とひと呼吸待ってからバシッと大きく合わせるとズシッと乗った。

 半年ぶりに、底へグイグイと締め込む特有のファイトを楽しみながら、浮いてきたのは30センチジャストの肉厚マコガレイ。実においしそうだ。今シーズン初のカレイ!しかも一番乗り達成!思わずガッツポーズが飛び出た。

 しばらくするとまた右側のサオに大きなアタリ。重量感たっぷりで、うれしい玉網の出番だ。浮いて来たのは1匹目よりも大きくサイズで一発でランディング。震える手で計ると33センチもあるマコガレイで、これで両手に花と思わず口元が緩んだ。

 それからは明石海峡特有の激流に。数を伸ばそうと夏空の下で午後からの潮まで粘ってみたが残念ながら追加はなく、午後3時ごろに納竿となった。

 【アクセス】電車ならJR山陽本線の明石駅で下車、南西へ徒歩15分。車なら第二神明道路の大蔵谷ICで下り、すぐに左折して南進。旧250号線を西へ。明石川手前の大観交差点を左折して新浜へ向かう。入口の西側に駐車スペースあり。




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