復興の追い風 ヒラメ90センチ

[ 2020年9月11日 09:31 ]

常連の桑島さんに良型
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【菅野順也の釣り巡礼】東日本大震災から9年。津波と原発事故で甚大な被害があった福島県沿岸。訪れてみれば釣り客も戻って港はにぎやかだった。冷凍イワシでも釣果十分の魚影は復興の追い風になる。四倉沖でヒラメを狙った。 (スポニチAPC・菅野 順也)

 「まだまだ問題と課題は山積していますが、釣り客の皆さんが戻るなど復興の証は感じることができますね。現在も魚の安全はモニタリングでしっかり確認されていますので、安心して釣りを楽しんでいただいています」と三浦孝一船長(東北地区東日本釣宿連合会幹事長)がにこやかに語る。

 高さ7メートルの防潮堤が整備された四倉港から出船した辰巳丸。朝霧の海を20分ほど走って水深45メートル、漁礁のポイントへ到着した。

 三浦船長からゴーサインで釣りを開始。近況を聞くと「今年は1カ月ほど遅れてヒラメの食いが立ってきました。80センチ超えも数多く出ています。反応が見られる時にはカタクチイワシなどの餌を釣る時もありますが、冷凍イワシでも十分に食います」。それだけ魚影は濃いということだ。 「長めの軟らかい竿で、誘いは船の揺れ任せの置き竿がお薦めです」とのこと。

 冷凍イワシを使用した胴突2本バリ仕掛けを投入。海底から1メートルのタナをキープして待つ。船長が言う通り、船が揺れると仕掛けも揺れて冷凍イワシが生きたように動く。「ガツガツ、ゴツン」。私の竿が一発で強く引き込まれた。肉厚な62センチが浮上。続いて同行した息子の真海(13=中1)が「冷凍イワシも生きたイワシと同じような当たりが来たよ。同じ食い方で釣れるんだね!」と65センチをキャッチ。

 前半の緩慢な潮の流れでもヒラメの反応はそこそこあったのだが、9時すぎからはほどよく流れて食いが立ち船上が慌ただしくなった。手作りの3本バリ仕掛けを使用していた、本宮市・桑島勝也さん(75)は「私の記録は90センチ。魚の中でも特に味が良い高級魚のヒラメを刺し身にして友人に配ると、とても喜ばれますよ」と大判の引き込みを制した。

 地元なので頻繁に乗船しているという、いわき市・九鬼正一さん(78)は「船に乗って足腰を踏ん張るのが私にとって健康の秘けつですよ。前当たりからハリ掛かりに変わった瞬間が何とも言えないですね」と2本バリ仕掛けにダブルヒットを含めて7匹の釣果。

 当日はタチウオ、ホウボウ、マゾイ、アイナメなどゲストも多彩に高級根魚がそろって登場。四倉沖の豊富な魚種と魚影の濃さが、復興を後押ししているようだ。

▼当日使用のタックル 竿=がまかつ「がま船 シーファング ヒラメMH―270」、仕掛け=同「ヒラメ3本チラシ仕掛」6号、道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」3号。

▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、四倉・辰巳丸=(電)0246(32)4423。午前5時集合。乗合料金は8000円。

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