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狙え腹パン「タヌキベラ」

[ 2020年7月20日 07:08 ]

「への字」の人気のポイント 
Photo By スポニチ

【ヘラブナ大作戦】静岡県富士宮市の田貫湖は、富士山を眺めての爽快な釣りが楽しめる。良型のヘラブナがタナを上げての荒食いに、釣趣を味わいながら束釣り(100匹)も望める。 (スポニチAPC・上田 観水)

 梅雨空の訪れた田貫湖。人気の神社前桟橋は早くも常連さんで満席状態だ。

 「への字」と呼ばれるポンプ小屋下で12尺竿、マルキユーのダンゴ餌「コウテン」を底へ打ち込み、ハリスのなじみ際にダッ!ウキが消し込み沖へ走るヘラを竿胴に乗せると反転、釣り座に向かって飛び込むヤツをなだめて玉網へ収める。

 エン堤でも18尺の長竿を使い「ヘラブナとの対話が楽しい」と釣りを楽しむムード派もいる。

 神社前桟橋では上餌のバラケが抜ける間の早い当たりを狙うのが効果的と「1時間でツ抜けは当たり前、50匹も釣れば…」と早くも上がり支度は数釣り派だ。

 桜並木では富士山に向かってウキを立て、沖め(3~5メートル先)の水道管らしい埋設物を避けて深宙から良型(35~45センチ)を狙って「曇り空から出る絶景の山を眺めていると、当たりも見逃しがち。ダイヤモンド富士(8月20日ごろ)は格別です」と話すのは、風景を楽しみながらのロマン派の釣り人だ。
 前岩に近づくに従って沖から回遊するヘラを狙い、長竿で浅ダナを回転の速い「段差一発釣り」で攻めるのが数釣りのセオリー。その先、背岩は突端から回遊が分かれるとあって底狙い有利となる。ヘラ師の好み次第で楽しめるポイントが点在する。

 ウキが頼りのヘラ釣りには風の影響が比較的避けられる桟橋(別図がキャンプ場の両脇に位置して水色は良く、魚影が目視できるほど。カケ上がりの底釣りからヘラの動きに応じて深宙釣りから浅ダナが楽しめる。

 標高660メートルに位置する湖畔だから乗っ込みは梅雨前後から始まることもある。「タヌキベラ」と呼ばれる腹パンのヘラも望めそうだ。

◎攻略法

 お薦めは「段差一発釣り」。上ハリス5~10センチ、下ハリス20~50センチ。仕掛けを張ったままポイントへ振り込む方法で底釣りから始め、上餌を煙幕状にバラケさせながらタナまで持たせ、ウキの動きで釣りダナを測る。

 底に落ち着いてからも2、3回誘いを入れてウキの動きを見るのがコツ。ヘラの寄りが始まるとズバッと消し込むこともある。スレか食い当たりかを判別して最良のタナを決定する。上餌の調整が大切だ。

 上餌は「コウテン」(ボソタッチ仕様)へ同量のマルキユー「マッハ」(チョウチン仕様)を加え、合体したものがお薦め。

 100円玉ぐらいの大きさでウキをしっかりナジませて餌打ちし、当たりや触りが少ない時は「マッハ」単品を追加して大きくする。当たり次第で手水や手もみを加え、寄りや食い当たりを探り調整する。寄りと下餌「一発」の食いを促進させて釣り込む。

▼釣況 田貫湖北側管理事務所=(電)0544(52)0155。入漁料=700円。中学生以下は100円。釣り時間=日の出から日の入りまで。

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