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ニジマスに粘り勝ち 忍野八海 夫婦で充実のひと時

[ 2020年7月18日 10:41 ]

妻のフライロッッドを借りてニジマスを釣った筆者。
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】富士山の湧き水がある忍野八海を水源とする桂川最上流部へ釣行しました。県またぎ解除になってから3度目の釣行は家内と一緒でした。

 昼食後に東京を出発し、現地に着いたのは午後2時半。忍野の中心地、臼久保橋(通称自衛隊橋)から川を見ると、増水して濁っていました。しかし下流側、鐘ケ淵堰堤(えんてい)を見るとライズ(魚が水面で捕食する様)がいくつか見えました。はやる気持ちを抑え、その先にあるカフェレストラン「リバーズエッジ」に行きました。このお店は遊漁証の取り扱いと半分はフライタックルショップになっています。オーナーだった渡辺訓正さんは忍野のパイオニアとも言うべき人でしたが、2年前に他界。現在は奥さまのひろ子さんと、息子さんの尊宣さんが経営しています。

 家内とゆっくりコーヒーを飲み、濁りが少しでも回復するのを待ち、情報を聞いた後、午後4時に釣り開始。ライズがあった臼久保橋の下は既に先客が何人もいたので、忍野エリアの際下流、忍びの里前へ行ってみました。行ってびっくり、増水しているはずなのに超減水していました。さらに下流の忍野堰堤を開けたそうです。しばらく探ってみましたが当たりはなく、再び上流に。
 通称S字の蛇行する場所は普段は激戦区なのですが、誰もいませんでした。今回私はルアー、家内はフライ。ルアータックルはロッドが最近新調したジャッカル「TコネクションT S56U L」にリールはちょっと古いチームダイワ「X2506」。ラインはナイロンの2ポンド。家内のフライはロッドがループマルチ590―4、ラージアーバーリールにラインはWF5フィート。リーダーは6Xです。

 まだ濁りがあったので私がルアーで探り、追い掛けてきたらフライで粘るという作戦でした。ほどなくトリコロールミノーのフローティングにヒット。しかしすぐにジャンプしてルアーが外れてしまいました。しっかりハリが刺さってなかったようです。
 ちょっと移動して今度は深みへとへビーシンキングミノーを投げました。そして2投目でヒット。30センチほどのニジマスでしたが、この魚の後ろに数匹魚がついて来ました。

 いるのが分かったので家内がクリ虫を模したヤマゲフライ(我がが家の愛犬の毛で巻いた)を投げるとそのうちの1匹がすぐに食い付きました。私の魚よりも大きかったのですが、すぐにバレてしまいました。

 私が魚をリリースし、家内はそこで粘ることに。見ているとフライを流すたびに魚が浮き上がってきます。ようやく1匹目をヒットさせた時には、辺りは暗くなり始めていました。夕まずめになったので、魚がだまされやすくなったのかもしれませんね。
 私のルアーにはヒットは続かず、家内が連続で3匹ヒットさせたので、ちょっとロッドを借りてやってみました。

 魚は反応しますが、なかなか食い付きません。そこで家内にどういうふうに流したら掛かったのかを聞き、言われた通りに流すというより沈めて行くようにしてみたらやっとヒットしました。
 私たちが釣ったニジマスは大型とは言えませんでしたが、夫婦での釣り夕方のひと時、わざわざ忍野八海まで行ったかいがありました。(東京海洋大学客員教授)

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