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斜め引きで誘え!ヒラメ ラインは水深の倍が◎“アンテナ釣法”

[ 2020年5月31日 07:23 ]

アンテナ釣法で…。指でヒラメのすだれを作った
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】あす1日は千葉・飯岡、外川地区のヒラメ解禁日。例年、欠かさず竿を出してきた。緊急事態宣言は解除されたが、自宅がある神奈川→東京→千葉と1都2県またぎ、今回はやむなく断念。でも、コロナ終息後にはまた指先を“ヒラメのすだれ”で飾りたい。独自の攻略法で――。(スポニチAPC・林 悠二)

 1日の解禁に向けて意欲を見せているのは飯岡・隆正丸の芳野幹雄船長。「初期はポイントを広範囲に探るため流し釣りをします」の作戦。流す水深は10~20メートルの浅場。地域によってアングラーが両舷に並び潮上、潮下を右・左舷交互に狙う。隆正丸の場合は片舷流し。全員が横並びで終始潮上を狙い、掛かる率も高まる。

 この流し釣りで何度となく両手の指先をヒラメで飾ったのが、独自で命名した「アンテナ釣法」だ。

 仕掛け着底後、潮に乗せてラインを送る。砂底なので根掛かりはない。キーポイントは送り出すラインの量。水深10メートルなら+10メートル、水深20メートルなら+20メートル。つまり水深の2倍の量で止めて当たりを待つ。この量が短くても長くても当たりが減るから不思議。大切なのは当たり待ちの竿の角度だ。竿掛けに掛けっぱなしや、下向きでは当たり半減。最も良いのは、船べりの竿立て穴に竿尻を5センチほど刺して斜めの状態で固定すること。竿先と水面の角度が70~80度と垂直に近いほど当たりを促進するベストスタンス。

 船の流れにつれオモリが海底の砂紋を越すたびにゴツゴツと伝わる。本命の当たりはガツンと明確。ポイント釣りの場合、この大きい当たりに合わせがちだが、それはまず100%バラす。魚信の第一波は餌をくわえた時の甘がみ程度だから。じっくりと食い込ませてから合わせる…「ヒラメ40」のゆえん。

 だが、流し釣りは食い込みが比較的早い。船を潮に乗せて流すため、飛び付いた餌を逃がさないように相手が早い行動に出るためのようだ。

 ――では、どこで合わせを入れるか?

 当たりが出たら即、竿を手持ちに。オモリは底に着けたまま。竿先にテンションを掛けず、コツコツ、モゾモゾ当たりは我慢。そのうちに力強い魚信が伝わったらハリ先が魚の口に当たったサイン。この2回目のグン!が合わせ時。40秒待たずに10~15秒と短い場合も多い。

 このアンテナ釣法、一度試してみてはいかが。

 ◎決め手

 (1)竿は幾分先調子で、ドラグは硬め。合わせが決まったら、ドラグ調整しながら魚を巻き寄せる。合わせはカッチリが大切!

 (2)水温が25度以上になると餌のマイワシが弱る。扱いは丁寧に。イワシは金魚用の網やザルですくい、親バリは鼻掛け、孫は背、腹掛けする。この時、絶対につかみ直さないこと。手のひらでバタバタさせるとウロコが取れて弱る。

 (3)スペアハリスを号数、長さ別に用意する。最低5、6本ずつ。号数は5~7号、長さは100~120センチ。食い渋り時用に4号も忍ばせておく。ポイント釣りの場合は長さ80センチ前後と短め。ハリのチモトに蛍光、夜光玉を配置するのも効果的。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)090(3687)9000。乗合は午前4時集合、料金は要問い合わせ。外川・かせ丸=(電)0479(24)9375=からも出船の予定。

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