×

熱いぞ寒クロ 師走の日本海で40センチ超 ロッドぐんにゃり

[ 2019年12月16日 07:04 ]

新潟県村上市の芦谷海岸で良型クロダイを連発した本間さんはニッコリ
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】師走の日本海でクロダイを狙う。新潟県村上市の芦谷海岸では48センチの“寒クロ”が。一方、青森県津軽の竜飛岬ではたっぷりと脂が乗った1匹が上がった。(スポニチAPC・小林 純平)

 ◎新潟県村上市・芦谷海岸

 釣行した日は晴れ渡っているが波が高く、狙っていたポイントには入ることはできない。同行の村上市・本間啓さん(31=会社員)が選んだ釣り場は、浅場でゴロタ石が点在する芦谷海岸である。

 水深は3メートル前後だが、沖からの波で濁りが入り、際からは適度なサラシが伸びていて、これならどうにか釣りになりそうだ。しかし岩に当たった波しぶきが、時たま後ろから降りかかる。

 小魚の気配はなく付け餌のオキアミは、数回投入しても残ってくる。サラシが伸びる沖向き20メートル付近では、数カ所で泡が湧き、絶好の条件である。

 まき餌を入れて30分ほどが経過。間もなく強烈な当たりで本間さんの愛竿が弧を描いた。周辺の海底は岩礁が所々にあるので、強引にやりとりをしないと取り込めない。ロッドを極限まで曲げながら足元まで寄せてきた本命は一目で40センチオーバーと分かる大物。筆者が差し出すタモに収まったのは48センチのクロダイ。魚幅があり脂がたっぷり乗っていそうな寒クロダイと呼んでもいい見事な姿である。

 海況は変わらず雰囲気はベスト。本間さんがすぐに2匹目をゲットしたがこれも良型だった。

 これまで当たりがなかった筆者にもようやく本命が。40センチクラスを釣り上げ喜んでいたら、本間さんは、3匹目とやりとりしていた。芦谷海岸から笹川流れ周辺は、クロダイファンにとっては楽しみな季節を迎えている。

 ▼釣況 鶴岡市・フイッシングハウス・ライズ=(電)0235(43)2015。

 ▼タックル ロッド=磯竿1号53、リール=トーナメントLBD、ライン=バリバス「ゼロフカセ」2・5号、ハリス=同「ゼロハリス」1・75号、ハリ=ジークABLチヌ2号、ウキ=3B。

 ◎青森県津軽・竜飛岬

 釣り場は、津軽半島の先端、竜飛漁港周辺の磯場。北西風が強いものの波は帯島によって遮られ、いくらかウネリは抑えられる。

 漁港ではアオリイカやヤリイカ狙いの釣り人で堤防は立ち入ることができないほどである。特に夜釣りのヤリイカの人気は高く、夜通し狙うという。

 釣り場への到着が遅くなった。仲間の五所川原市・一戸英明さん(49=会社員)と青森市の平野満さん(51=会社員)は、すでに釣り座で竿を振っていたが釣果はまだ見えない。海況は餌取りの小魚の気配は全くなく、付け餌のオキアミは形を崩さず残ってくる。釣り場が狭いので筆者は竿を出さずに2人の釣りを見ることにした。

 冷たい北西風に耐えること1時間、一戸さんのウキがゆっくり水中に消えていく。ロッドを立てる間もなく竿先が海面近くまで絞り込まれた。強烈な引きは間違いなくクロダイだ。大きく曲がったロッドからは大物を予感させる。

 リーリングを繰り返し浮かび上がらせた本命は魚幅のある良型。慎重にタモに入れた46センチの見事な“寒クロ”であった。
 魚の気配がなかった海だが、この1匹で時合を迎えたのか、次は平野さんにも待望のクロダイがヒットした。取り込んだのは脂が乗った40センチクラスの本命であった。

 真冬の津軽海峡だが、磯場からはクロダイだけでなく、ブリも狙っている釣り人もいる。釣り物が多い竜飛崎は寒さを吹き飛ばすほど熱い釣り場であった。

 ▼釣況 五所川原市・フイッシングショップ・マックス=(電)0173(33)2525。

 ▼使用餌 マルキユー「チヌパワー日本海」、「チヌパワー」、「チヌパワースペシャルMP」、「激荒」、オキアミ。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る