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1メートル級タチウオをゲット~神戸市・須磨「仙正丸」~

[ 2019年11月20日 05:30 ]

1メートルのタチウオ、初体験で釣れちゃいました!
Photo By 提供写真

 今回は秋のタチウオ釣り真っ盛り、神戸市・須磨のスポニチ指定乗合船「仙正丸」に釣行してきました。釣り物としては初めての経験でしたが、運良く約1メートルの良型がヒットし、銀色のきれいな姿に思わずうっとり。女子大生生活もあと4カ月ちょっとで卒論に追われていますが、最高の息抜きになりました。(スポニチAPC・辻野祐里子)

 まだ辺りが闇夜に包まれていた4日午前4時40分に港に着くと、辻久信船長(52)とおかみさんがいつもの穏やかな笑顔で出迎えてくださった。メジロ、タコ釣りなどで何度もお世話になっていますが、中乗りの山田壮一さん(40)を含めて皆さんとても優しく、大好きな船宿です。

 席決めのくじ引きで運よく3番目を引き当て、本番前からうれしい気分に。辺りが少し明るくなってから出港。エサのイワシをテンヤに付けていると「海に沈めた時に脂が出て、タチウオを引き寄せてくれるように、少し食い込むくらい強くワイヤーで締め付ける。イワシの目も光って引き寄せるから、ワイヤーで隠れないように」と山田さんからアドバイスをいただいた。

 最初のポイントに到着し、船長の「85メートルです。やってみて下さい」という掛け声でスタート。タチウオは上に向かって泳いでいて、幽霊のように移動するらしい。海の中を想像するだけで面白い。

 底から20~30メートルまで徐々にテンヤを上げ、また底に戻す動きを繰り返す。底から約20メートルの位置で「コツコツ」とサオ先が震えた。記念すべき1匹目はかわいらしいサイズ。「釣れたらすぐにしめてあげて」と言われ、改めて命を頂く残酷さやありがたさを痛感する。

 その後、深さの違うポイントに移るが、リールを巻くスピードや止める間は日によって違う。コツがつかめず、しばらく〝私的スランプ〟状態に陥ったが、常に電動リールで巻き上げる音を響かせる近くのベテランさんから「ストップアンドゴーで止める時間は10秒くらい」などと助言を頂いた。素直に従うと底から5メートル付近でコツコツと強めの引きが…。

 巻き上げると約1メートルの大きめサイズ。うれしい!その後はあっという間に時間が過ぎ、午後0時半ごろ終了。残ったイワシは無駄にせず、上空のカモメたちに向かって投げ上げてキャッチしてもらう。港では温かいおしぼりとドリンクとともに「お帰り~」とおかみさんが迎えてくださった。

 サオ頭はクールに釣り続けていた滋賀県の公務員・大山明彦さん(46)の20匹。私は7匹。何が違うんだろう?とつぶやいていると「誘い方、巻き方、経験」と冗談交じりの正論で諭されてしまった(笑い)。確かに合わせるのが少し難しかったけれど、コツコツという感触がくせになってしまったので、また挑戦して経験値を増やしたいと思った。

 ◇辻野祐里子(つじの・ゆりこ) 1995年(平7)6月27日、大阪府出身。釣り歴15年で現在、阪大外国語学部でミャンマー語を専攻。毎年1月に3日間で30万人以上が訪れる豊中えびす神社の十日戎で一昨年は福娘、昨年は福娘親善大使に選ばれた。



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