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水底から湧いてくるイワナ 魚影の濃さ日本一

[ 2019年9月24日 07:32 ]

アメマス系の良型イワナを釣った筆者
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】山梨県小菅村の小菅トラウトガーデンは小菅川を水源とするポンドタイプのルアー・フライ管理釣り場だ。多摩川の源流にあたる同村は、東京都の奥多摩湖から車で約20分。アクセスも良い。クラブハウス内の食堂は大変美味。おすすめメニューを紹介しよう。(吉田 俊彦)

 9月末で小菅川の渓流は禁漁を迎えるが、小菅トラウトガーデンはコンパクトなポンドの管理釣り場。まさにこれからベストシーズンだ。ルアー・フライに加えテンカラ釣りも楽しめて、イワナ、ヤマメ、ブラウンなどと出合うことができる。

 しかし驚くべきはその圧倒的なトラウトの密度である。筆者の知る限り日本一の魚影の濃さだ。パンフレットには「誰にも教えたくない、エリアの隠れ家」とあるが、これは一見の価値がある魚影だ。さすが養魚場直営のエリアは一味違うと言えるだろう。

 筆者は連休明けの平日にフライフィッシングで釣行した。午前10時すぎに到着するとすでにルアーマンが多くフライは自分だけ。流れ込みの近くで流れを横切るようにドライフライをスイングさせると一発でニジマスがヒットした。数匹ニジマスをリリースした後に、フライを明るい黄緑のウエットにすると同時に数匹のイワナが水底から湧いてくるように現れフライをくわえた。その後、尺がらみのイワナが連続ヒットするさまは圧巻だった。

 午後には仕掛けをニンフシステムに変更した。オモリを付けてゆっくりと沈めたニンフで底のイワナを狙った。フライはVARIVAS「2120WB#12」に巻いたグリーンキャタピラー。上流にキャストし黄緑のニンフが底に着いた瞬間にイワナがエラを動かしフライを拾い食いした。重量感のある引き込みを繰り返し上がってきたのは、尺オーバー37センチのアメマス系イワナだった。このようにイワナ類だけでも日光系、アメマス系、F1イワメと3種類が楽しませてくれる。

 ティペットは同「フロロカーボン6X」。歯の鋭いイワナでも安心感がある。ロッドはしなやかな同「グラストレイル8フィート#4」を使用したので細いティペットを守ることができた。

 ◯…小菅トラウトガーデンではルアー・フライ・テンカラいずれもシングル&バーブレスフックのみ使用できる。リリースする場合はネット使用のノータッチリリースの励行もルールである。人に安全で魚のダメージを少なくできるカエシのないバーブレスフックは良識ある釣り人のマナーでもある。

 ◯…釣り場に併設されたクラブハウスの食堂は超お勧め。なかでもヤマメ・イワナ唐揚げ定食(900円)は魚の頭から全部食べられる。これから寒くなってからは冬季限定メニューのほうとう定食が待ち遠しい。余裕のあるクラブハウスにはきれいなトイレが完備されていて女性にも好評。クラブハウスを上手に利用することで充実した釣りの旅になることは間違いないだろう。

 ▼釣況 小菅トラウトガーデン(山梨県北都留郡小菅村田元4103)=(電)0428(78)0188。営業時間は午前7時から午後5時。1日券4000円、半日券3000円ほか各券種あり。昼食営業時間は午前11時半から午後2時。

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