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カツオ キハダ 絶好調 衰え知らずの食いっぷりで極太連発!!

[ 2019年8月29日 07:24 ]

船中第1号の本ガツオを釣り上げた須藤さん 
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】カツオだ!キハダだ!夏の相模湾で人気の回遊魚が爆釣だ。連日まき続けられる餌のオキアミに慣れ、活発な食いを見せだした。その群れを追って海上はお祭り騒ぎ。スピード&怪力の持ち主が相手。さて、どう狙う。(スポニチAPC 林 悠二)

 ◎剣崎・大松丸

 解禁して早1カ月。オキアミの味を覚えた魚の食いは活発、衰え知らず。4~5キロ級の極太本ガツオが連発ヒット。本命キハダも例年以上に好調。1隻6人で4匹釣り上げた船も出るほど。一方で怪力の持ち主に力及ばずバラシも目立つ。

 水温28・5度と適温のこの朝、剣崎・大松丸の舵(かじ)を握るのは22歳の青年船長、鈴木裕喜さん。群れを探して1時間半後、西湘沖で大きな船団に合流。

 「タナ20~40メートル!」船長の指示後すぐ、左舷ミヨシで4キロ級の本ガツオが水面を割って躍り出る。「いい出だし」と頬を緩めた川崎市の須藤隆行さん(48=会社員)。だが群れの移動が早い。何度か場所替えした後、大きなナブラ(群れ)に遭遇した。特大のカツオが船中各所で竿先を絞り込む。タナは20メートルの高め。ビシを22メートルで止め、大きくコマセを振り出して20メートルで止めると数秒後にズッキューン!爆釣スイッチが入り、筆者もたちまち4連発だ。

 そんな中、ミヨシでエビング狙いをする人が、約15分のやり取り後、22キロのキハダをゲット。そしてその数分後、今度は右舷胴の間でストライク。タナ40メートルで掛けた後「ファーストランは一気に120メートル」と話すのは、川崎市の山田久秀さん(72=飲食業)。セカンドランが止まったところでリーリングを開始、途中で同行の安藤豊さん(39=内装業)にバトンタッチ。20分後、2人で上げたのは30・36キロのキハダだった。「ハリス22号×6メートル。オキアミ餌にイカのゲソを添えてアピールしたのが良かったみたい」と勝因を語る山田さん。

 鈴木船長は「キハダ狙いは大敵のサメが少ない今がチャンス」と推した。

 ▼攻略の決め手

 (1)コマセは躊躇(ちゅうちょ)なく一気に振り出す。これこそ当たりを出す近道だ。周りで誰かが竿を絞った時も、一気まきが有効になる。ビシへのコマセ量は7分目。竿をあおった後、反応がなければ回収して次の投入に備える。

 (2)指示ダナが20~40メートルならカツオは上、キハダは下ダナを狙う。仕掛けは好む対象魚に合わせる。カツオは細ハリスが有利だが、上ダナでキハダが食うことも。16号以下は使わないこと。

 (3)カツオもキハダも、餌を食うと一気に突っ走る。キハダはファーストランで100メートル近く。「これ、止まるのかな?」不安がよぎるが、魚は息継ぎで必ず小休止する。この時こそ巻き上げのチャンス。巻かないでいると再び猛スピードで走り出す。一方、カツオは走っても20~30メートルで止まる。後はやや強引に巻き取る。

 (4)キハダだと思ったらやることがある。30~40メートル走られた途中で必ず合わせを入れることだ。口元がノコギリのように鋭く、ハリスをのまれると瞬殺、秒殺に。しかし、合わせることでハリが口端のカンヌキ部分にガッチリ掛かりバレが防げる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、剣崎・大松丸=(電)046(886)1244。乗合は午前5時半出船、料金は餌・氷別で1万1000円。他に各地から乗合出船中。  

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