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シイラ海のスマイルさん ルアーにはレディーが

[ 2019年8月20日 07:20 ]

ゲット!無邪気な尾上スマイル                               
Photo By スポニチ

 【根ほり葉ほりおじゃま虫ま~す】スマイルが話題になっている。芝生にシンデレラなら、海にはレディーがいる。平塚・庄三郎丸で華麗なルアーキャストをしているという。猛暑の中、老体にムチ打ちシイラ船におじゃま虫しました。(スポニチAPC 町田 孟)

 笑顔の主は尾上智佳さん(41)だ。出船前ボランティアで宿の手伝いをして、いざ出陣。実に楽しそうに支度を済ませると舳先(へさき)に立つ。いち早く魚影を見つけ船近くに寄せたりする重要な役目だ。

 初釣りは26歳、OL時代。友達に誘われてだった。「なんか面白そーって。船に乗って海の上にいる。非現実的じゃないですか」。シイラ狙いだった。型を見るまで1年かかった。「ペンペンでしたけど。アハハ」。今ではマグロ、ヒラマサもターゲットだ。当時は町田市に住んでいた。「車で小1時間のところにイルカにもクジラにも出合える相模湾がある。感動じゃないですか」。完全に魅せられた。

 学生時代は「全く何もしていなかった」。にもかかわらずアクティブな血が騒いだのは「父親のせいかも」。2人姉妹の次女。「子供の頃は、キャッチボールをさせられたしクリスマスプレゼントはラジコンカーだった」。どうも男の子願望があったようだ。ただ、普段でも「よく男子なんか泣かせていた」。なんのことはない。素質十分の“オテンバ”だった。話しっぷりからも性格はさっぱり系だ。

 女性アングラー急増を実感している。ファッションにスポットを当てたメーカーも出てきた。ただ「女性が使いやすいタックルは未開発。私はまだうまくないので技術より初心者の手助けになれたら」。ルアーは餌もコマセも使わない。一歩を踏み出しやすい部門だ。その背中を押す役割をと考えている。

 13年に結婚したご主人の拓哉さん(37)はルアーメーカーだ。「ローカルスタンダード」という超人気ブランドの工房を持つ。一時千葉に住んだが子供が生まれて湘南の大磯町へ。まだ4歳の長男と一家でキャストする日も来るだろう。「さていつになるのか。ウフフ」。思いっきりママになった。

 ○…船中1号ヒットは杉田直樹さん(30=横浜市)。船首からトモまで移動して取り込んだ95センチは今日イチだった。ルアー歴10年。公務員だが「お盆の年休を取って」出掛けてきた。沙也加夫人(30)との間に「10歳、8歳、1歳」の女の子が3人。魚は「嫁さんが持って来いと言うもんで」。ただし「料理は僕ですがね」。頼もしいパパだ。

 ▼後藤久船長の話 上手です。よく魚も見つけるし。大したもの。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船午前6時。乗合料金1万1000円。

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