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50センチ級マス連発でありマス 安心のキャッチ&リリース区間

[ 2019年5月26日 09:35 ]

手がたく餌釣りで釣った49センチのニジマスと筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】長野県の犀川は、巨大なマスが釣れることで有名です。昨年は71センチというスーパーサイズをはじめ、数多くの50センチ級がヒットしました。大河川なので現地へ行ってその流れを見た瞬間に「すごい」と感じるや否や「どこに魚がいるのか」と悩む人も多いことでしょう。

 犀川へ行くなら犀川殖産漁協エリアがオススメです。ここは周年キャッチ&リリース区間があります。またダムで川が寸断されているために大水が出ても、下流に流されてしまうこともなく、ダムに下りた魚もまた遡上(そじょう)してきます。

 本流釣りと呼ばれる長い竿を使った餌釣りも盛んです。私はルアーやフライも好きですが、餌釣りもします。この川では特にフライと餌釣りを楽しんでいます。

 犀川の特徴ですが、キャッチ&リリースなのでどこにでも魚はいます。魚が釣れない時に悩むのは、魚がいないのか、いても掛からないのかという2つですが、犀川は後者です。いるんです。しかし特に大型魚はルアーで釣られ、フライで釣られ、餌でも釣られ、を繰り返していますから相当に賢くなっています。

 私がここで餌釣りをする時は5・4メートルの磯竿にスピニングリールを使いミャク釣りしますが、多くの人は「リールを使わず、竿1本で勝負してこそ本流釣り師だ」と言います。それよりも磯竿は5~6メートル、本流竿は9~10メートルありますから探れる範囲が倍以上になりますからヒット率が高くなるのが魅力かもしれません。餌はいくら、ミミズ、ぶどう虫の定番の他、マグロも非常に有効です。

 フライの場合はツーハンドと呼ばれる両手投げのロッドでスカジットシステムと呼ばれる、重くて大きいフライも投げられる道具がオススメです。

 私のタックルはスカジットロッド7番、(G・ルーミスドレッジャー)4メートル。リールはKブリッドCLW58、ラインはスカジットインター400グレインにタイプ6のティップです。フライはゾンカーやバニーバガーの4~8番。

 犀川の流れは強いので、魚は川底にいます。表層の速い流れをかわし、下層へフライを流し込まないとヒットしません。

 最近の私のスタイルはゆっくり東京の自宅を出発し、昼前に到着して、午前中は餌釣り、そして午後から夕方はフライフィッシングです。

 昼食後の晴天の時でさえ、フライにヒットすることがあります。漁協の監視員の久林誠治さんによれば、午後2時ぐらいに食いが立つ時があるみたいです。久林さんは釣り好きが高じて、犀川のほとりへ引っ越してきた方ですが、彼は本気で80センチオーバーを追い続けているそうです。

 我こそはと思う方はぜひ、挑戦してください。
(東京海洋大学客員教授)

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