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海の宝石 良型ホウボウ ズラリ キラリ お手軽ヒット!!ビギナー大歓迎

[ 2019年5月17日 06:41 ]

良型のホウボウを釣った羽賀さん
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】千葉県外房の外川沖では、名物ジャンボホウボウが今年も好調。かせ丸では来月1日から解禁する夏ヒラメに備えて、ラストスパート。前日に状況を確認すると「今年は特に大きいんですよね」と女将さんの声のトーンも高い。(國友 博文)

 この釣りは、道具も釣り方も至ってシンプルで初心者でも簡単に楽しめる。
 竿はオモリ80号に対応できるもの。ヒラメ竿や、硬めのゲームロッドでも流用できる。仕掛けは胴突仕掛けの3本バリ。モトス8号、枝間80センチ、ハリスは6号30センチでフラッシャーの付いたムツバリ15号が実績の高い船宿オリジナル。
 ポイントに到着すると、竹内輝夫船長の合図で80号のオモリを投げ入れる。竿先に集中して、オモリの着底を確認したら糸フケを取りタナをキープする。船はポイントを流れるため、水深の変化に合わせてマメなタナの取り直しが釣果を約束する。
 トモで構える市原市の羽賀富夫さん(69)にヒットだ。「重たいばっかり」の正体は丸々太った、おいしそうなジャンボサバ。それも3匹のパーフェクトに苦笑い。週1回釣行の羽賀さんは、「3年前にジャンボサイズばかり70匹釣りましたよ」と魚専用大型冷凍庫はいつも満タンの腕前。そして、羽賀さんに再び当たりが訪れると、独特の強い引きに本命を確信したようだ。
 何度も強い引きを楽しむと、海面が赤く輝き両胸ビレをユラユラさせた本命が顔を出す。楽々40センチ級のうわさ通りの良型だ。
 「仕掛けを工夫したら、一気に来ましたね。魚屋さんでは見られないサイズはお酒との相性もバッチリです」と作戦大成功。何とも、愛らしく滑稽な顔立ちに、自然と笑みがこぼれる。
 大きなムシガレイが連発すると「干すとこの魚もおいしいよ」と竹内船長も操縦席から顔を出す。根周りのポイントに入ると、羽賀さんは竿を大きくしならせジャンボカサゴを釣り上げる。このように、砂地や根周りのポイントでは五目釣りが楽しめる。

 クーラーボックスは、色どりどりの高級魚で大にぎわい。
 「今年のホウボウは1キロ2700円だからヒラメよりはるかに高いね」と船長。姿形からは想像できない上品な白身は、煮付け、焼き物、揚げ物などレパートリーも豊富。刺し身は、モッチリと甘くて、おいしさが凝縮された絶品味わい。

 加瀬丸のラストホウボウは今がチャンスです。

 ◯…羽賀さんは餌のサバでサバが釣れると、慣れた手つきでサバの短冊餌を作る。新鮮な餌に勝るものはないからだ。潮が動かないと判断すると、ハリのチモトに浮力のあるフロートパイプやマシュマロボールを付ける。餌が潮を捉えると、名人は当たりを連発させる。これは、得意なアカムツ釣りからヒントを得たと言う。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、外川・かせ丸=(電)0479(24)9375。出船は午前5時。乗合料金9500円。

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