×

氷の下からお目覚めレインボー75センチ “大物の湖”丸沼 4・26特別解禁

[ 2019年5月2日 10:07 ]

筆者の妻、千恵が釣った巨大なレインボー
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】群馬県片品村の標高1430メートルにある丸沼が4月26日に特別解禁した。ルアー・フライフィッシングともに好調だ。連休明けからワカサギの接岸シーズンを迎え、エキサイティングなゲームが期待できる。(吉田俊彦)

 早朝4時半、湖畔の残雪を踏みしめながら今年の特別解禁はスタートした。筆者は新設計バーブレスフック、VARIVAS「2430V―WB」のテストのために妻の千恵とフライで釣行した。

 午前5時、手こぎボートで沖を目指し出船。こぎ出してすぐキャストすると30センチほどのサクラマスがヒットしたが、即リリース。丸沼は大物の湖。30センチ以下はルールでリリースとなる。大物を求めて湖の奥を目指すが15分ほどこぐと流氷と遭遇。氷の隙間を縫って発電所の放水口を目指す。時折、氷でオールが動かなくなる。腕力勝負で砕氷しながら航行し5時すぎに発電所前のワンドに到着した。

 ボートを岸から30メートルほどにとめる。水中から出ている枝の近くに妻の最初のキャストが決まる。カウント5でゆっくりと5、6回リトリーブするとグンと重い当たりがあり急に魚が走り始めた。凄いスピードで魚が猛ダッシュしてからジャンプ。その白銀の巨体に一気に緊張が高まる。

 余分なラインをリールに巻き取ろうとして彼女は慌ててしまいラインが手から離れるミス。ラインがたるんで万事休すかと思いきやフックは外れていなかった。リールのドラグは前夜に大物を想定し強めにセットしておいたのだが、お構いなしにラインを引き出し沖合に疾走する。巨体をくねらせ2度目のジャンプ。方向転換して岸沿いの木や岩に突っ込まれそうになるが、リールファイトに持ち込みポンピングで寄せる。水面直下に見えてきた魚影は巨大だ。

 ようやく疲れたのかボートに近づいたところを私がネットインした。初めてラバーネットが小さく思えた、75センチの巨大なレインボートラウトだった。

 普通のバーブレスフックであれば外れてしまってもおかしくない状況だが、VARIVAS「2430V―WB」のウェーブバーブレスのホールド性能は別次元だと感じた。

 ◯…文豪・開高健氏もたびたび訪れた丸沼は明治時代末期には社交界のマス釣りが定着していた日本のスポーツフィッシング発祥の地。環湖荘に宿泊すれば早朝の釣りを楽しんでから充実した朝食が味わえるのも魅力。釣り人のために用意された遊漁料金込みの釣りパック1万2730円から(税込み)はリーズナブルだ。

 ▼参加者募集 フライ・ルアー限定第17回「丸沼釣り大会」=19日(日)  受け付けは午前6時から。スタートは6時半、検量終了正午。表彰は午後0時半から。定員120人。ボートは25隻(予約制)。締め切りは16日。定員になり次第締め切り。料金は参加費500円、入漁料2160円。ほかに貸しボート3300円。申し込みは環湖荘。

 ▼釣況 丸沼温泉「環湖荘」(群馬県利根郡片品村東小川4658―7)=(電)0278(58)2002。入漁料2160円、子供(中学生以下)1080円、ボート代は平日2800円、土・日曜、祝日は3300円。魚の持ち帰りは5匹まで。バーブレスフック推奨。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る