アユもヤマメもルアーも餌釣りも楽しめる理想の川に

[ 2019年3月30日 07:29 ]

解禁日翌日の3月17日。サマーランド前の秋川ルアーフライエリアでヤマメ釣りを楽しんだ筆者
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 【釣遊録】東京都を流れる多摩川の羽村堰(はむらぜき)下流と秋川全域の渓流釣りが解禁になりました。

 秋川といえばおいしいアユで有名です。全国利きアユ会で準グランプリを受賞したことがあるほどです。そして今年は東京サマーランド前にルアー・フライ専用区が設定されました。堰堤(えんてい)から上流300メートルぐらいまでの流れ込みまで、ルアーには十分すぎるほど広々としたエリアです。

 多摩川水系では珍しいので秋川漁協副組合長の小峰和美さんに経緯を聞いてみました。

 近年、解禁日にルアーの釣り人が増えている事実を漁協では重要なことと考え、サマーランド前の西秋留支部の理事たちに相談したところ、その場所は餌釣りには向かない場所でもあることから承諾。「じゃあ試しにやってみるか」と実施したそうです。

 漁協としては遊漁料を払ってくれるお客さんとしてルアーマンも歓迎し、餌釣りとトラブルなく釣りをしてほしいということで専用区間を設け、「30人も来てくれれば成功」と考えていたところ、解禁日(16日)には50人を超えるお客さんが来てくれて大成功。しかもよくヒットしたそうで、みんな満足げだったそうです。

 放流数はヤマメ成魚2000匹。それに対し30人来てくれればいいなんて、なんて太っ腹なんでしょうね。

「あくまで試しだからね」とほほ笑む小峰さんは、秋川全域で8万匹放流しているから大した数ではないという余裕を見せてくれました。秋川漁協管轄の羽村堰下にも解禁日当日のみの限定でルアー専用区を設定し、やはり2000匹放流しています。

 その盛況ぶりを組合長の安永勝昭さんも目の当たりにし、それじゃあ来年はもっと上流にもう一カ所設定することを考えているそうです。

 サマーランド前のエリアは5月末まで。6月に入りアユが解禁したら終了ということです。アユが主な釣り場ですから、解禁まで全て釣りきられた方がいいという考えもあります。なぜなら放流した稚アユをヤマメが食べてしまうからです。実際にアユを放流するとヤマメはみるみる成長し、ルアーにも果敢にヒットするそうです。

 私たちヤマメファンとしては、アユを食べて大きく成長した野生化魚も釣りたいのでアユとヤマメのバランスがうまく取れてくれた上で、ヤマメにももっと力を注いでほしいと願います。

 上流域では簡単ではありませんが、稚魚放流から野生化したヤマメが周年狙えます。ルアーフライエリアが設定されたことでまた一歩進んだ秋川漁協ですが、私の希望としてはアユ釣りに影響のない上流域に周年キャッチ&リリース区間ができることです。

 そのためにはたくさんのお客さんがヤマメを釣りに秋川に来てほしいと願います。遊漁証売り上げが全ての予算を決めるからです。そして遊漁者の声を漁協に届けることも重要です。そういう希望に耳を傾ける余裕のある漁協だと私は信じています。(東京海洋大学客員教授)

◆釣り人 掲示板

 「JGFA沖釣り同好会マハタ大会」がこのほど勝浦松部・信照丸で開催された。
 勝浦沖は今季、順調な釣果で推移し、良型ゲットも夢ではない状況。生きイワシの泳がせ釣りで、開始早々に船中3連続ヒットの勢い。参加者は大物一発を追い闘志を燃やす。 しかし大潮回りの影響から潮が速く、場所移動が多く食いも渋り気味。そんな状況下で900グラムを頭に3匹上げたのが千葉市の長沢恭太郎さん(60=自営業)。審査は1匹の重量で競われ見事、初優勝を飾った。

 「速い潮に合わせ底上5メートルの高ダナを狙いました」と勝因を語った。 (スポニチAPC 林悠二)

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