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“ヒレピン”40センチのトラウト!小4自作フライでお見事

[ 2018年8月31日 10:32 ]

塩谷咲樹ちゃんは美しい魚体のブラウンを釣り上げた
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】関越自動車道沼田ICから30分ほどの赤城山北麓にある「日本イワナセンター」は日本一のトラウトの魚種を誇る管理釣り場。そして養魚場だからこそできる大量の魚影は圧巻だ。至近の天然温泉「しゃくなげの湯」をあわせて紹介しよう。(吉田 俊彦)

 元々「日本イワナセンター」は赤城山の豊富な湧水を利用した養魚場である。そのため水温は年間を通じて5〜15度とトラウトの適水温。長年の人工交配努力により多様なゲームフィッシュを生み出している。私がいつも感動するのはそのトラウトの美しさだ。釣れるのはヒレピンのトラウトばかりである。

 今回私は「かたしな高原VARIVASフライ入門キャンプ」のスクール講師として訪れた。スクールの生徒さんは小中学生を含むフライ初挑戦の6人。足元からトラウトが飛び出してくる魚の多さに皆びっくり!魚の活性も高くロールキャストだけでも十分釣りができてしまうほど。しかし初心者にとって合わせはなかなか難しい。魚の口にフライが消えてもタイミングが合わない。それでも高崎市の小学4年生の塩谷咲樹(しおのや・さき)ちゃんは自作のフライで良型のトラウトをヒット。独特の粘り強いローリングファイトに耐えて見事釣り上げたのは40センチの美しいブラウントラウトだった。

 最近ではスプレイクと呼ばれるレイクトラウトとブルックトラウトの掛け合わせの巨大なトラウトが放流されミノーで狙うファンも多い。私は噂のスプレイクをニンフで狙ってみた。底まで沈めたフライにゴツゴツと鈍い当たりがあった。しっかり合わせを入れると思った以上の重量感にラインがうなる。なんとかランディングすると64センチのスプレイク。ぱっと見はお化けサイズのイワナだ。北米では人気のゲームフィッシュで長寿なため1メートルを超える大きさになるという。

 ちなみにイワナセンターはこのスプレイクの完全養殖に日本で唯一成功している。看板に偽りなしである。

 ◇吉田 俊彦(よしだ・としひこ)1962年生まれ、埼玉県出身。バリバスプロスタッフ、フィールドテスター。NPO法人バーブレスフック普及協会代表理事。

 ▼釣況 日本イワナセンター(群馬県沼田市利根町根利1994)=(電)0278(54)8433。営業時間は午前7時から午後7時。年中無休。2時間券2500円、5時間券3500円、1日券4500円(リリース券はそれぞれ500円割引)。

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