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シマアジ 海底スレスレ狙え

[ 2018年5月30日 07:20 ]

朝イチで2キロ級シマアジ(右)を釣り上げた平野さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】神津島南沖の銭洲で今、巨魚が釣れている。生き餌で狙う“モ・ヒ・カン”は大物ファンにとって羨望(せんぼう)の魚。モはモロコ、ヒはヒラマサ、そしてカンパチ。一方、コマセ釣りではシマアジをはじめ高級ゲストが続々。さあ、どう狙う?(スポニチAPC 林 悠二)

 久しぶりの銭洲釣行。狙いはアカイカを餌にする“モヒカン”の泳がせ。ところが釣行前日がシケで、生きイカが手に入らない。でも、今季の銭洲はシマアジが順調。これにでっぷり太ったヒメダイ、マダイなど高級ゲストも目白押し。

 8人が乗る下田・龍正丸、航程約3時間で目的地へ。快適な船内ベッドでしばし仮眠。この船では3年前、74キロのカンパチを仕留め世界記録に輝いている。

 メーン釣り場はネープルス周辺の30〜40メートルダチ。

 「当たりは不意に来ます。ドラグ調整は万全に」…鈴木豊船長のアドバイスから数分後、早くも「トモでシマアジ出ました。2キロ級」。その直後、右舷に並ぶ3人が次々と竿を曲げた。「いい引き。なんだろう?」。静岡市の岡村真一さん(45=自営業)は朝イチで2キロ級のマダイ、その隣は抱卵で腹パンのウメイロを一荷、そしてシマアジを取り込む人。高級魚のオンパレードだ。

 仕掛けを下ろし指示ダナで誘いを掛けるとググン、ギューンと竿を一気に絞り込む。3本バリのウイリーに30センチ級の良型ウメイロが2匹、3匹と鈴なり。待望のカンパチやシマアジも来た。50メートルダチでは45センチ級ヒメダイのダブル、トリプルヒットの連発。“いい引き”に出合えてどの顔も満足げ。

 アカイカが入手できず大物釣りはパスしたが、シマアジをはじめ高級ゲストたちは期待を裏切らなかった。

 そして取材翌日から、餌のイカが手に入り、カンパチ主体に爆釣が続いている。

 ◇モ・ヒ・カン狙い◇

 6月1日から午前1時に出船。ポイントで6時から1時間ムロアジを釣ってキープ、大物用の餌にする。アカイカがある時は神津島経由で仕入れる。ムロが釣れない時の押さえだ。ハリス30〜40号が相場。ムロは鼻か背掛け。イカは目の近くの漏斗(ろうと)に掛ける。大物はイカの目を襲うため、ハリ掛かりもいい。タナは底上5〜10メートル。ムロの場合は暴れだしたらチャンス!イカ餌は一気に食ってくる。いずれにしてもドラグ調整は万全に。

 シマアジ五目&大物狙い…どちらも楽しめるのが銭洲の魅力なのだ。

 ◇シマアジ五目狙い◇

 かつてオオカミ級のシマアジを釣っている。12・5キロ。胃袋に無数の砂利が入っていた。そう、この魚は海底の餌を吸い込むようについばむ習性があるのだ。銭洲も底スレスレ。船中第1号、2キロ級のシマアジは平塚市の平野治朗さん(60=自営業)が上げた。「サイコロ釣法が一番です」と平野さん。コマセを詰めたステン缶を海底で寝かせたり起こしたり。ハリスは2メートル以内。砂利底で根掛かりはない。オモリが底にあるため当たりは小さいが、そのまま待つか、静かに竿を聞き上げると一気に突っ走る。竿はやや立て気味にし、ドラグを利かせて対応したい。強引なやり取りは口切れのもと。

 底を切ると多彩なゲストが食ってくる。まずは海底スレスレで本命を狙ってほしい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、下田・龍正丸=(電)0558(22)3935。乗合は予約制神津島南沖の銭洲で午前1時出船。料金はコマセ今、氷付き3万円巨魚が釣れている。イカ生き餌は別途。

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