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30センチ超サヨリ連発!寒クロ40センチ級競演

[ 2018年1月28日 14:30 ]

良型のサヨリを次々と釣り上げていた桜庭大樹君
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】秋田県男鹿半島の磯で「寒クロ」(冬季に釣れるクロダイの呼び名)を狙った。たっぷり脂の乗った大物に期待したが…。一方、山形県鶴岡市の米子漁港では本命が顔を見せてくれた。(スポニチAPC 小林 純平)

◎秋田県・男鹿半島

 荒れる日本海は、なかなか穏やかになってくれないが、この日は久しぶりのナギ。釣り場は、椿漁港近くの館山崎地磯。休日ということもあり、すでに相当の釣り人が入座している。

 漁港寄りの足場の低い沖向きをポイントに決めた。潮流は、幾らか速い下り潮。磯際にアテ気味に右に流れるからポイント的には決していい海況ではない。

 釣り始めて2時間ほどたったが、周辺では竿が曲がらない。数人に状況を聞いてみたが、仕掛けを数回入れても付け餌のオキアミは姿を崩さず残ってくるという。クロダイの気配は全くない様子だ。

 筆者の隣で竿を出している潟上市の桜庭一功さん(43=自営業)にも当たりはないが、息子の大樹くん(小学校4年生)はクロダイではなくサヨリがターゲット。大樹君は大人たちの不調をよそに、30センチを超す良型のサヨリを順調に釣り上げ大喜びしている。

 サヨリのタナはウキ下60センチほど。まき餌はコントロール良く仕掛けの周りに投げ入れている。なかなかのセンスである。

 結局、この日は天気は良かったが最後まで寒クロの姿を見ることはできなかった。数日前にはメジナの良型も釣れており、クロダイ、サヨリともまだまだチャンスはあるようだ。

 寒気の合間をみて男鹿のクロダイに再アタック。ぜひともリベンジだ。

 ▼釣況 男鹿市・つりショップ海風=(電)0185(24)2933。

 ◎山形県鶴岡市・米子漁港 早朝、山形県東根市の奥山博文さん(38=自営)と天童市の谷口健刀さん(30=会社員)と合流して磯場を目指したが、外海は波が高く、温海温泉近くの米子漁港堤防を釣り場に決めた。

 海水温も下がり、気になる小魚の影響はほとんどない。竿先20メートル付近をポイントに設定したが、潮は大きく流れることはない。

 最初の当たりは筆者の愛竿に伝わってきた。合わせと同時に重量感のある強い引き。すぐにクロダイの良型と分かった。少し浮いてから左に走りだしたので、ロッドを左に倒しながらの、ちょっと強引なやりとりで海面に姿を現したのは、魚幅のある大物のクロダイであった。

 タモから出して測ったら40センチジャスト。幸先のいいスタートである。

 続いて叫んだのは奥山さん。「来ました〜!」と、余裕の表情。ちょっと小ぶりなサイズであったがうれしい本命に笑顔が消えない。

 そして再び筆者に強い引きを繰り返すクロダイがヒットした。だが足元でちょっとしたトラブルが発生して、もたもたしていたら、ヤツは左方向に強引に走り、海底にある障害物にとうとう回り込み、取り込みが不可能となってしまった。

 だがこの日のクロダイは食いが良く、これまで当たりのなかった谷口さんにも本命の当たりが訪れた。

 相当の大物か?海面近くまで絞り込まれる強烈な引きに必死に耐えながらリーリングを繰り返し姿を見せた。一目で大物と分かった。43センチの立派な寒クロダイであった。

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