×

沖目狙い底攻め尺上5匹 厳しい寒さでも活発!魚影濃いぞ

[ 2018年1月22日 11:02 ]

良型を連発した小林さん                              
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】ヘラブナの動きが緩慢な厳寒期。埼玉県白岡市の隼人大池はポイントで釣果の差が少なく、尺半(45センチ)級の魚影も濃い。冬の巨ベラ狙いに最適な釣り場だ。 (スポニチAPC 上田 観水)

 霜柱を踏む音に厳寒期の到来を感じながら訪れると「井戸水のくみ上げで水温は7度ほどに保っています。しかし、風でヘラは底に居着かない」と斎藤好男オーナーの話。

 釣り人の様子を見ると長竿で沖目狙い段差の底釣りが多く見受けられる。

 正午近いとあって混雑の中を防風ネットで守られた釣り座348番を選択して12尺竿、宙層を狙い「感嘆」を食わせにした段差釣りを開始するがイマイチだ。

 そこでカケ上がりの底を両グルテンで攻めてみるとモヤモヤと動きだしたウキがグー、40センチ超級が顔を出した後は上餌も食ってきたので胸をなで下ろす。

 地元、白岡市の小林雅登さん(54=会社員)は「子供の頃からフナ釣りが好きで今はヘラにハマっています」と、15尺竿、両グルテン餌、沖目を狙い底釣りで30〜42センチ級を5匹釣り上げる。

 隣席では「子育てが一段落した4、5年前から私も…」と始めた愛妻の恵美子さん(54=主婦)は釣り大会でも準優勝するなど、メキメキ腕を上げる中10尺竿、段差の底釣りで尺上(30センチ超級)2匹釣り上げた。

 この日の竿頭は釣り座243番、「力玉」を食わせ餌に段差底釣りで30〜48センチを21匹釣り上げていた。

 寒ベラは次第に落ち着いて深場の底へとポイントを移し尺半級の就餌行動は陽気とともに活発になって来たようだ。

 (1)釣り座138〜154番=新、旧池の境界で水通しがあり、原因不明だが魚のたまり場(斎藤オーナー談)。競技会などは釣れ過ぎで禁止となるほどだ。

 (2)中央桟橋=水深があり魚影は濃い。270〜290番の両面は深場で東西の向きはウキの逆光に考慮、段差釣り、グルテンの底釣りが効果的。

 (3)旧池=各桟橋の端から3席程度までカケ上がりの回遊路。短竿を利用して底の状態を確認。10匹程度釣り上げるごとに底ダチの確認がお薦め。

 宙、底共に段差のウドン釣りが人気で実績が上がっている。

 この釣り方は、バラケ餌で寄せとタナの安定をはかり食わせ餌を摂餌させるのが基本パターン。暖期の攻略法は回転の早い釣りで釣果がアップする。だが寒期は上餌がバラケた後、下ハリスが張った状態から食わせ餌の当たりを待つのがコツ。

 従って、早合わせなどはスレやバラシの可能性が高い。魚を散らすので、再度の寄せや食い渋りによるタイムロスに留意する。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る