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震災から16年…神戸“使命”胸に刻み始動

[ 2011年1月18日 06:00 ]

練習前に1分間の黙とうを行った大久保(中央)ら神戸イレブン

 巻き返しを図る神戸は17日、神戸市内の練習場で2011年のチーム練習をスタートさせた。

 阪神淡路大震災から16年目を迎えたこの日の始動は「根っからの神戸っ子」と語る神戸市出身の和田昌裕監督(45)の意向だ。ヴィッセル神戸としての初練習が予定された95年1月17日朝に地震発生。練習前に全員で1分間の黙とうをした指揮官は「神戸の一員である以上は切り離して考えられない出来事。街は復興して変わってきているけど、亡くなった方や被災された方の傷は一生癒えないと思う。元気と勇気を与えることが私たちの使命」と決して忘れられない一日に決意を込めた。
 フィジカルを中心とした練習には、B級ライセンス取得のため欠席した吉田主将を除く30選手が参加。当時、高校3年だったDF宮本は大阪市内の自宅で大きな揺れを感じたという。「神戸の一員としてプレーしているのだから力を与える存在になりたい」。中学3年当時、長田区に住んでいた親戚の自宅が全焼したというMF朴康造も「この日に練習を始めることはいいこと。ヴィッセルが勇気を与えられたらいい」と気持ちを新たにした。

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2011年1月18日のニュース