前田2発!1トップ起用に応え「感謝です」

[ 2011年1月18日 06:00 ]

<日本・サウジアラビア>前半、長友のクロスを右足のアウトで合わせ、3点目のゴールを決める前田

アジア杯1次リーグB組 日本5-0サウジアラビア

(1月17日 カタール・ドーハ)
 3試合連続で1トップに起用されたFW前田が、ようやく待ちに待った答えを出した。

 まずは2―0で迎えた前半19分、DF長友の左クロスに走り込み、右足アウトサイドで豪快に叩き込むと、3―0で迎えた後半6分にはDF伊野波の右クロスにニアで頭を合わせて2点目を刻む。日本代表では08年2月17日の東アジア選手権・北朝鮮戦以来のゴール。それは国際Aマッチ自身初の1試合2得点でもあった。

 かつては“ガラスのエース”と呼ばれていた。00年に磐田入りした当初から才能を高く評価され、01年の世界ユース選手権アルゼンチン大会(現U―20W杯)に出場。だが、そこから右膝などの故障に苦しんだ。04年アテネ五輪も昨夏のW杯南アフリカ大会も屈辱の予備登録メンバー。J屈指のストライカーと誰からも認められながら、ひのき舞台のピッチには、いつも土壇場で立つことができなかった。

 だが、だからこそ、W杯出場の夢は諦めていない。3年後の14年ブラジル大会は33歳で迎えるが「そういう舞台に立ちたいという思いは今でもある。海外を見てみると30歳を超えてもバリバリやっている選手はいる。そういう選手になれるように頑張る」と前向きに考えている。

 09、10年と史上初のJリーグ2年連続得点王。3年連続の偉業達成がかかる今季は何よりも代表に定着することを優先させ、移籍も封印した。昨オフは横浜、清水、G大阪のオファーを断り残留したが、今オフもドイツのクラブから獲得の打診を受けながら残留を決めた。今季限りで磐田との複数年契約も切れるが、現状では来オフも国内クラブへの移籍は考えていない。

 「1、2戦目で外していたので決められて良かった。いいボールが上がって来たのでチームメートに感謝です。(準々決勝は)もっと質の高いプレーをして、もっとチームに貢献できるように頑張りたい」。遅れてきた寡黙なエースが、夢に向けて再び動きだした。

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