ザック采配ズバリ!「チームは成長している」

[ 2011年1月18日 06:00 ]

<日本・サウジアラビア>イレブンを鼓舞するザッケローニ監督

アジア杯1次リーグB組 日本5-0サウジアラビア

(1月17日 カタール・ドーハ)
 手を叩き、子供のように喜びを表した。「相手を見下すミスは犯すな!」「相手をなめるな!」。試合直前まで険しい顔で選手を鼓舞し続けていた日本代表・ザッケローニ監督の表情は試合経過とともにみるみる緩んだ。岡崎が、前田が次々とゴールを重ねる。過去2戦、FIFAランク100位以下の格下相手に苦しんだのがうそのようだった。

 「終わってみればやっぱり日本の得点が多く、得失点差も日本が一番だった。ハーフタイムに“前半より、もっといい試合をしろ”とゲキを飛ばしたんだ。チームは成長している」。1位突破を誇らしげに振り返った。

 ヒーローの1人は右太腿痛の松井に代え、先発起用した岡崎だ。ケガ人が続出する中、卓越した眼力で現時点でベストと信じるメンバーをピッチに送り出した。その采配は見事だった。

 相手は既に1次リーグ敗退が決定していたサウジアラビア。だが一切の妥協はなかった。練習では毎日、個人レッスンを課した。特に指導に力を入れたのは期待されながら2試合不発に終わっていた香川だ。「選手が何らかの疑問を持ってるのは好きではない」と、新エースが納得するまで話し合った。岡崎の2点目は、その香川のクロスから生まれた。効果はてきめんだった。

 99年にACミランでスクデットを獲得して以降、目立った実績がなく欧州では「過去の監督」との声が聞かれる。それでも勝利至上主義のイタリアで戦った自負がある。成績不振で契約満了を待たずに解任された経験も持つ。だからこそ「監督は結果を出さないといけない職業」と誰よりも心得ている。大会前「優勝してコンフェデ杯に行こう」と選手に訴えた。あえて明確な目標を掲げたのも、選手の意識を高めるためだ。

 もちろん、本当の勝負はこれからだ。「次はカタール戦。完全アウェーとなるが、私はポジティブだからね。影響はないよ」。今後の戦いを見据え、後半途中からは伊野波、岩政、本田拓を投入。21日の準々決勝に向けた準備にも余念がなかった。

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