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【小倉隆史氏の分析】 「前へ前へ」でチーム機能させた岡崎

[ 2011年1月18日 12:37 ]

<日本・サウジアラビア>前半13分、2点目のゴールを決め喜ぶ岡崎。左は前田

アジア杯1次リーグB組  日本5-0サウジアラビア

(1月17日
カタール・ドーハ)
 岡崎は点を取るだけでなく“前へ、前へ”という動きでチームを機能させた。本来FWの岡崎は、他のMFに比べてDFラインの裏を狙う意識が強い。これまで先発していた松井のように、引いてボールを受けてから仕掛けるタイプではない。最初からボールを引き出す動きをするため、中盤から前線にパスを出す遠藤や香川の技術が生きてくる。中盤の選手はやりやすいと感じたはずだ。

 1トップの前田にも良い影響を与えた。岡崎はサイドでワイドに開くのではなく、前田に近いところでプレーしていた。これまでの2試合では孤立することが多かった前田が、前線でバランスよくプレーできて、得点を決めることができたのは岡崎のサポートによるところが大きい。

 本田圭の代わりに出場した柏木も及第点の動きだった。中盤とDFの間でボールを受けて、選手間の距離がよくなるようにシンプルにプレーしていた。サウジアラビアのプレッシャーが緩かったとはいえ、負傷の松井、本田圭の代わりに出場した2人が持ち味を出したことが大勝の要因といえる。特に岡崎のプレーは大きな収穫。ザッケローニ監督は今後も先発起用することを考えるはずだ。(元日本代表FW)

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2011年1月18日のニュース