水原氏を国税庁に相当するIRSが捜査 違法ブックメーカー弁護士は大谷の関与は完全否定

[ 2024年3月22日 20:50 ]

大谷(左)と水原通訳
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 ドジャース大谷翔平投手(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が違法賭博の疑いなどで球団から解雇された問題で、内国歳入庁(IRS)が捜査をしていると21日(日本時間22日)、AP通信が報じた。

 捜査対象のブックメーカー(賭け屋)によると賭けの対象は海外サッカーで、野球には賭けていなかったという。IRSの広報担当は水原氏と違法ブックメーカーについて捜査していると認めたが、これ以上の詳細は提供できないとしている。IRSは日本では国税庁に相当する。IRSの広報担当者は水原氏について捜査していると認めたものの、詳しい状況は明らかにできないとした。

 また、違法ブックメーカーの弁護士によれば、「コンタクトを取っていたのは一平だけ。対面や電話、どんな形であれ大谷翔平と接触をしたことはない」と大谷の関与については完全に否定した。

 水原氏をめぐっては地元紙ロサンゼルス・タイムズが違法賭博への関与が浮上し、告発されたと報道。捜査対象のブックメーカーに借金があり、他のメディアは大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7950万円)が送金されたとも報じた。

 ESPNの取材では水原氏は違法なブックメーカーに多額の借金があり、昨年、大谷に肩代わりを依頼。大谷の口座から少なくとも450万ドルが送金されたとした。19日の取材時点では水原氏が「彼(大谷)は残念がったが、二度と繰り返さないように私を助けると言った」と説明した。

 だが、20日に「翔平は私の借金のことは知らず、送金もしていない」と発言を撤回。大谷側の弁護士が「翔平が窃盗被害にあったことが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を出した。

 ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者はこの日、MBSテレビ「よんチャンTV」にVTR出演。米カリフォルニアに住む違法なブックメーカーが捜査を受けたという報告を聞いたのは、ドジャース開幕戦の取材で韓国に着いたころだった。しかも驚いたことに「ブックメーカーの顧客リストに大谷選手の名前があるのがわかった」という。「直接からんでいるのでは」と大谷自身の違法行為の可能性も視野に入れ、ヘルナンデス記者は1週間近く慎重に取材を続けた。しかし、最後に水原氏の名前が浮上してきたと語った。

 水原氏は球団のミーティングで「借金ができて大谷選手が払ったみたいな雰囲気だったようです」としたが、その発言に大谷自身が疑問を覚え「あれ?おかしいな、と感じた大谷選手は“ぼくはお金を盗まれたんだ”と自ら球団にアピールしたようだ」と、ヘルナンデス記者は急転水原氏が解雇へと流れが変わったのは大谷の発言がきっかけだったと語った。

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