藤本五段 王将戦で勝利し今年度勝率・845に 20年度藤井王将の歴代4位・846に肉薄

[ 2024年3月22日 23:04 ]

藤本渚四段
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 将棋の最年少棋士・藤本渚五段(18)が22日、大阪・関西将棋会館で本社主催・ALSOK杯第74期王将戦1次予選に臨み、黒田尭之五段(27)に121手で勝利した。戦型は相掛かり。先に馬を作られた藤本だが、黒田の飛車と馬の大駒2枚を8、9筋へ押し込めて戦いを進め、優位を築いていった。

 次戦は1次予選決勝進出をかけて脇謙二九段(63)と竹内雄悟五段(36)の勝者と対戦する。藤本は藤井聡太王将(21)=8冠=に今年度の勝率1位賞を譲ったが、今年度成績を49勝9敗、・845とした。

 藤井は46勝8敗の・8518ですでに今年度対局を終えている。負け数が一つ多い藤本が藤井の勝率を上回るには、あと3勝を追加して52勝が必要。つまり52勝9敗は・8524となるが、藤本の対局は25日に竜王戦6組で再び黒田と、28日に王座戦2次予選で山崎隆之八段(43)との計2局があるだけだ。

 それでも中原誠16世名人(76)が五段だった67年度に樹立した47勝8敗の歴代最高・855に迫った今年度の競り合いが色あせることはない。藤本は現状、20年度に藤井が残した歴代4位、44勝8敗の・846に次ぎ、羽生善治九段(53)が95年度に残した歴代5位、46勝9敗の・836を上回る。今後どこまで順位を上げられるかも、注目を集めそうだ。

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