R-1優勝は孤高の漫談師・街裏ぴんく 人目をはばからず涙「R-1に夢はあるんですよー」

[ 2024年3月9日 20:52 ]

ネタを披露する街裏ぴんく
Photo By 提供写真

 ピン芸人日本一決定戦「R―1グランプリ2024」の決勝戦が9日、都内で開催され、ベテラン漫談師の街裏ぴんく(39)が優勝をつかんだ。今年から芸歴制限が撤廃となり、史上最多の5457人が参加した。

 芸人仲間の評価は非常に高く、これまでR-1の決勝に進んだことがないのはピン芸人の世界でも七不思議のひとつ。本人も「ようやく来られたという感じ」と素直に決勝進出を喜んだ。

 芸歴制限があった3年間で、作れるだけのネタを作った。「やり続けている身として、絶対にエントリーしないといけない」という執念に近い思いで、今回の大会に臨んだ。1本目で披露した渾身のネタはタイムスリップしてきた偉人とプールで交流する男の話をすさまじい迫力で演じきった。

 審査員からは471点の高得点。審査員の陣内智則は「どんなジャンル?でも、熱がすごい」と評価。小籔千豊は「腕なさそうでめっちゃあるどんな育ち方してきたんや」と目を丸くした。初の決勝にも関わらず全力疾走した街裏は「これだけのライト初めて浴びた」と大舞台を堪能していた。

 ルシファー吉岡に4点届かなかったものの2位でファイナルに進出した街裏。ファイナルステージの2番手として登場し、実は初期のモーニング娘。として選ばれていたという話を1本目よりも熱量を増して披露し、見事“逆転”で優勝をつかみとった。

 3票を獲得して優勝が決まった瞬間、メガネを外して人目をはばからず涙を流した街裏は「R-1に夢はあるんですよー」と思いをさけんだ。そして「本当に言い訳ばっかりしてきた芸歴20年だったんですけど、漫談をずっとやってこれて本当によかった」と喜びを語り「しゃべりでチャンピオンになっている人がいて、できるっていうのが証明された状態で俺もできると信じて、できてよかった」と率直な思いを明かした。

過去の優勝者は次の通り。
 第1回 だいたひかる
 第2回 浅越ゴエ
 第3回 ほっしゃん。
 第4回 博多華丸
 第5回 なだぎ武
 第6回 なだぎ武
 第7回 中山功太
 第8回 あべこうじ
 第9回 佐久間一行
 第10回 COWCOW多田
 第11回 三浦マイルド
 第12回 やまもとまさみ
 第13回 じゅんいちダビッドソン
 第14回 ハリウッドザコシショウ
 第15回 アキラ100%
 第16回 濱田祐太郎
 第17回 霜降り明星粗品
 第18回 マヂカルラブリー野田クリスタル
 第19回 ゆりやんレトリィバァ
 第20回 お見送り芸人しんいち
 第21回 田津原理音

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