野沢雅子 鳥山明さん急逝にショック「信じたくない。考えたくないという気持ちで頭の中が空っぽ」

[ 2024年3月9日 04:45 ]

野沢雅子
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 漫画、アニメ界に偉大な足跡を残した鳥山明さんの急逝の報を受け、ゆかりの声優や漫画家仲間などからは多くの追悼の声が寄せられた。

 アニメ「ドラゴンボール」シリーズで主人公の孫悟空を演じている野沢雅子(87)は「信じたくない。考えたくないという気持ちで頭の中が空っぽです」と落胆。「お会いするたびに鳥山先生がおっしゃってくださった“悟空をお願いしますね”というお言葉を思い出すと“私の命が尽きるまで悟空のそばにいよう”と気持ちを保つことが出来ます」とつづった。

 「Dr.スランプ」の主人公、則巻アラレの初代声優を担当した小山茉美(69)は「私にとってはもう一人の“則巻せんべい博士”でした」と、アラレちゃんの生みの親になぞらえてしのんだ。

 漫画界の友人や後輩らは、大きな存在を失った悲しみに暮れた。

 公私で親しかった「ウイングマン」の桂正和氏(61)は「いろいろ具合が悪かった私は“多分先に逝くんで、お別れ会とかやってくださいね、鳥山さん仕切りで!あと、箔(はく)がつくからスピーチしてくださいね!”と約束したのに、守ってもらえなかった」と追悼コメントで友人ならではのエピソードを披露。「話したいことがたくさんたまってます。いろんな話があるんです。ダメです。心底つらいです」と心境を吐露した。

 世界に広がる日本の漫画界を受け継いだ「ONE PIECE」の尾田栄一郎氏(49)は「漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り、大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代をつくった一人でもあり、漫画ってこんなこともできるんだ、世界に行けるんだ、という夢を見せてくれました」と感謝。「その存在は、大樹です」と敬意を示した。

 「NARUTO」シリーズの岸本斉史氏(49)は自身と尾田氏を「ドラゴンボールチルドレン」と表現し「2人して子供に戻り、まるで競争するかのようにいかにドラゴンボールが面白かったのかをはしゃいで話した時、まんざらでもない様子で少し恥ずかしそうな笑顔をされていたのが忘れられません」と振り返った。

≪Dr.スランプの主な社会現象≫
 ▼アラレ語 アラレが使う独特な言葉の「アラレ語」が大流行。「んちゃ(こんにちは)」「バイちゃ(さよなら)」「うほほーい(喜びを表す)」「キーン(走る時に使う言葉)」など

 ▼メガネ アラレのトレードマークは黒縁の丸メガネ。その影響でメガネをかけた女の子が「アラレちゃん」と呼ばれることに

 ▼視聴率 81年4月にアニメ放送が開始。同12月16日の放送回で36・9%の最高視聴率を記録。歴代アニメ視聴率ランキングで「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」に次ぐ3位(ビデオリサーチ調べ、関東地区。77年9月以降の放送が対象)

 ▼文具界で「アラレちゃんショック」 81~82年に文房具が大ヒット。82年11月に下り坂となったが、クリスマス商戦でプレゼント用に売れ続けた。そのため年明けのお年玉商戦を見据えて大量仕入れが続いたが、ブームは終焉(しゅうえん)。大量の不良在庫が発生する事態となった

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