「ちびまる子ちゃん」サイト 声優TARAKOさん死去を発表 最後の出演は24日 後任は検討中

[ 2024年3月9日 11:51 ]

フジテレビのアニメ「ちびまる子ちゃん」(FOD公式サイトから)
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 フジテレビは9日、同局で放送中の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜後6・00)で主人公・まる子を演じている声優のTARAKOさん(本名非公開)が今月4日に死去したことを発表した。63歳。群馬県出身。

 アニメ「ちびまる子ちゃん」の公式サイトで「『ちびまる子ちゃん』で『まる子』役を演じ続けられてきたTARAKOさんが、3月4日(月)未明にご逝去されました」と訃報を伝えた。「TARAKOさんは1990年1月7日に放送を開始した『ちびまる子ちゃん』の初回から、34年間にわたって『まる子』役を演じていただきました。これまでの多大なるご功績に感謝するとともに、謹んで哀悼の意を表します」と追悼した。

 「TARAKOさんが『ちびまる子ちゃん』にご出演されている最後のエピソード“『まる子、水の味がわかる?』の巻”は、3月24日(日)の1時間放送のなかでお届けする予定です」とも報告。「このエピソード以外は、3月10日(日)以降当面の間、過去に放送した作品を改めてお送りいたします」とした。

 また「後任の声優、後任による放送開始時期については現在対応を検討しているところです」と伝えた。

 「TARAKO」という個性的な芸名。学生時代に「サザエさん」のタラちゃんのような話し方だったことから、友人が呼んだことに由来すると言われる。デビューは1981年、アニメ「うる星やつら」の幼稚園児役。声優のイメージが強いが、活動の軸足は演劇畑で、演劇集団「WAKUプロデュース」を主宰。シンガー・ソングライターの肩書もあった。

 芸能活動が一変したのは、やはり「ちびまる子ちゃん」への抜てきだった。1990年1月7日の初回放送から現在まで35年にわたりまる子を演じているが、実は当初、まる子役は別の声優に決まっていた。2018年に亡くなった原作者さくらももこさんが、自分の分身であるまる子のイメージと違うと再度オーディションを行い、自身の声に似ているTARAKOさんを選んだ。それ以来、独特の声でまる子を演じ続け「TARAKO=まる子」のイメージで国民的な人気者だった。

 TARAKOさんは1960年12月17日生まれ、群馬県出身。県立太田女子高等学校時代、アニメ「ルパン三世」に憧れアニメ同好会を結成し、卒業後に東京映像芸術学院演技声優科に進むも中退。81年、アニメ「うる星やつら」幼稚園児役で声優デビューし、83年にはシンガーソングライターとしてデビュー。90年「ちびまる子ちゃん」抜てきで知名度を上げた。アニメ「まじかる☆タルるートくん」タルるートくん役、「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」チビキング役など人気アニメに多く出演したほか、演劇集団「WAKU」を主宰し、舞台の脚本・演出、出演も数多く手がけた。

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