TARAKOさん急逝 「ちびまる子ちゃん」主要キャラ急逝で交代のケース、過去にも

[ 2024年3月9日 12:26 ]

声優のTARAKOさん(2000年撮影)
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 フジテレビは9日、同局で放送中の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜後6・00)で主人公・まる子を演じている声優のTARAKOさん(本名非公開)が今月4日に死去したことを発表した。63歳。群馬県出身。

 アニメ「ちびまる子ちゃん」の公式サイトで「『ちびまる子ちゃん』で「まる子」役を演じ続けられてきたTARAKOさんが、3月4日(月)未明にご逝去されました。TARAKOさんは1990年1月7日に放送を開始した『ちびまる子ちゃん』の初回から、34年間にわたって「まる子」役を演じていただきました。これまでの多大なるご功績に感謝するとともに、謹んで哀悼の意を表します」と報告した。

 1990年に放送を開始したアニメ「ちびまる子ちゃん」。TARAKOさんは、放送開始当初から主人公・まる子の声を務めていた。起用のきっかけは、原作者・さくらももこさんに声がそっくりだったというエピソードで知られている。

 唯一無二の「まる子」の声。「ちびまる子ちゃん」は現在もフジテレビ系で放送中なだけに、後任の選出が急がれるが、同局は「後任の声優、後任による放送開始時期については現在対応を検討しているところ」としている。

 「ちびまる子ちゃん」では、過去にも声優の急逝による声優交代がたびたびあった。

 2016年には、「まる子」の姉・さくらさきこを演じた声優・水谷優子さんが死去した。水谷さんも放送開始当初から担当を務めており、現在は「2代目お姉ちゃん」として声優・豊嶋真千子が担当している。

 また「まる子」のおじいちゃん・さくら友蔵を務めていた声優・富山敬さんは1995年に死去。富山さんから引き継いだ声優・青野武さんが15年にわたり「2代目おじいちゃん」を務めたが、体調不良のため2010年に降板。その後2012年4月に逝去した。現在は声優・島田敏が担当している。

 主要キャラの担当を大切に引き継ぎながら、国民から愛される世界観を守り続けてきた「ちびまる子ちゃん」。TARAKOさんが大切に育てた「まる子」の後任はどうなるのか、注目される。

 TARAKOさんは1960年12月17日生まれ、群馬県出身。県立太田女子高等学校時代、アニメ「ルパン三世」に憧れアニメ同好会を結成し、卒業後に東京映像芸術学院演技声優科に進むも中退。81年、アニメ「うる星やつら」幼稚園児役で声優デビューし、83年にはシンガーソングライターとしてデビュー。90年「ちびまる子ちゃん」抜てきで知名度を上げた。アニメ「まじかる☆タルるートくん」タルるートくん役、「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」チビキング役など人気アニメに多く出演したほか、演劇集団「WAKU」を主宰し、舞台の脚本・演出、出演も数多く手がけた。

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