過去に文春と裁判 木下博勝医師、松本人志の裁判を解説「勝敗はこの“一択”にかかってる」ポイントは?

[ 2024年1月26日 09:27 ]

木下博勝氏
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 プロレスラー・ジャガー横田(62)の夫で医師・木下博勝氏(55)が17日に自身のインスタグラムを更新。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)を巡る報道について、私見を述べた。

 松本は、自身が飲み会で性的行為などを強要したとする疑惑を報じた「週刊文春」の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償のほか、記事の訂正を求めて、東京地裁に提訴した。

 自身も週刊誌との裁判を行ったことがある木下氏。「松本さんが、文春に勝つとしたら!私見」と書き出し、自身の見解を示した。

 まず証人尋問について「この時は、松本さん自身も、文春の記者も、必ず出る事になる筈(はず)です。ここで、松本さん側の弁護士が、如何(いか)に文春の取材がいい加減であったかを引き出せるかどうか、にかかっています。勝てるかどうかは、この一択です」と、松本側が勝つためのポイントを推察した。

 続けて「テレビ等でコメントしている弁護士の殆(ほとん)どが法廷で争い判決まで行った経験が少ないのかな、と思っています。もちろん証人尋問では文春側の証人も出ますので、松本さん側の弁護士が嘘をついている事を認めさせる様に迫る筈ですが、1人で証人尋問の全てを頑張るのは、かなり大変です。証人1人60分程度として、4人なら240分、場合によっては、1日では終わらない場合も有ります」と解説。「証人尋問は、先に味方の弁護士から有ります。もちろん、予定通りの質問をされて、練習通りに答えます。その次に文春側の弁護士からになります。もちろん、練習で想定される質問は練習しますが、想定以外の尋問が来る場合も有ります。最後に裁判官から質問されます。これが結構厳しい印象です」と経験をもとに説明した。

 自身の裁判については「文春側の証人、文春の記者に対しては、裁判官からの質問が1番厳しかった様に感じました。僕は、裁判官からは質問無しでした」と回顧。「証人尋問の予行演習も有ります。一回4時間程度の練習を、僕は4回やりました。それだけでもヘトヘト。弁護団は、場合によっては前日ホテルを取って、そこで追加を行う場合もあると言っていました」と、予行演習だけでもかなりの労力をつかうと吐露した。

 「証人尋問の現場は、ドラマで見るのとソックリです。張り詰めた空気感、見学者もそこそこ居ます」といい、「ジャガーさんも、もちろん居ました。文春側の証人尋問を見て、胸がスッとした、とその夜の第一声だったのを覚えて居ます」と振り返った。

 また「僕の裁判では、午前に文春側の証人が1人、午後1番に文春記者、続いて僕側の証人、最後に自分でした」と順序を明かし「終了は17時近く、ヘトヘトを通り越した感じでした。昼は、東京地検の隣にある弁護士会館の食堂を予約しておいて、皆んなで取りましたが、弁護団は殆ど食べていませんでした。どうかしたのですか?と質問しましたが、喉を通らない、と返されました」とエピソードを回顧。

 これらの経験から「証人尋問は格闘技、じゃないのかなと感じたのを覚えています。命を削って相手と闘う、そういう弁護士は日本に何人いるのかな」と指摘。「日本の名誉毀損の最高額は1000万円」とした上で、「最後に繰り返しになりますが、松本さんが勝つには、証人尋問でのドンパチにかかっている!と思います」とした。

 この投稿には「めちゃくちゃわかりやすい私見」「裁判は大変ですね」と、さまざまなコメントが寄せられた。

 松本は22日に週刊文春の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。松本個人による提訴となり、請求額は約5億5000万円。松本の代理人は「記事に掲載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ“性加害”に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」とコメントを発表した。

 この発表を受け、週刊文春編集部も同日にコメントを発表。「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」と全面的に争う姿勢を見せた。

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