玉川徹氏 京アニ放火殺人で死刑判決、被告を治療した医師に言及「医者は全力で助けるべきものだと思う」

[ 2024年1月26日 09:40 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が26日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、京都地裁が25日、殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)に求刑通り死刑判決を言い渡したことについてコメントした。

 増田啓祐裁判長は最大の争点だった被告の当時の精神状態について「心神喪失や心神耗弱の状態ではなかった」と述べ、完全責任能力を認めた。量刑理由では「危険で残虐な犯行で、命の尊さを全く顧みず、36人の命を奪った罪の責任は極めて重い。死刑を回避する事情はない」とした。

 弁護側は建物の構造により被害が拡大した側面があると訴えた。判決は、「防火対策に問題はなく建物構造の影響は限定的だ」と退けた。

 判決によると、19年7月18日午前10時半ごろ、社員ら70人がいた京アニ第1スタジオに侵入し、社員やその周辺にガソリンを浴びせかけ放火。36人を殺害し、32人に重軽傷を負わせた。

 玉川氏は「裁判員裁判はこのような死刑になるとかならないとか人の命にかかわる裁判になることが多いけれど、裁判員の方々は人の命を奪うかどうかの決定をしなければいけないんですね、多数決にはなりますけれども」と指摘し「死刑がない国もあるわけですから、その中で日本は死刑があって、人の死を決めるわけですよね。国家が人の命を奪うかどうかを決めるという物凄い重い立場に立たされるんだと思うんですね。人の命をどうするかっていうのはとても重いこと。それくらいとても重い」と述べた。

 「今までこの事件というのは、被告が大やけどを負っているので、医者がそれを助けるということはどうなんだという話もあった。それは、医者は全力で助けるべきものだと思う」と自身の見解を示し、「これはいろいろな理由があると思うのですが、裁判員の話とも関係する。この人はもう死刑になるような悪い人だから助けないんだと医者が判断していいのかって話になるわけですよね。いわゆるそういう判断の重みというのは、物凄く医療者にも突きつけられている問題」と語った。「だからこそ、これだけ裁判をやっていろいろな証拠を見てもこれだけ悩むんですよ。だったらやっぱり医療者というのは、全力が助けるということがある必要というのは、そういう部分もかかわってくるんだと僕は思います」と話した。

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