猿之助容疑者を逮捕 元警視庁刑事 今後の捜査では「入手経路」「薬のパッケージの所在も重要」

[ 2023年6月27日 11:40 ]

東京・六本木のテレビ朝日
Photo By スポニチ

 元警視庁刑事の吉川祐二氏が27日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が母親への自殺ほう助の容疑で逮捕状を請求されたこと(その後逮捕)についてコメントした。

 猿之助容疑者が母親への自殺ほう助罪での逮捕となったことに吉川氏は「今回の場合、本人、両親が自殺をするという意思があったということが認められた。自殺があって、初めてほう助がある。自殺する意思があった両親でも、自殺するためのことはできない、方法が見つからない、その方法を手助けしたということでの自殺ほう助罪が成立したものと思う」と説明した。

 死亡から1カ月半経過しての今回の逮捕劇だが、「1カ月という期間が決して長くかかっているとは私は見ていない」と吉川氏。同容疑者は入院先の病院で身柄を拘束されており、「猿之助さんの体の具合などもあるので、順調には進まなかったと思う。そのことから、時間がかかっているということ。それと、猿之助さんからすべて聞き取りを行ったうえで、すべて裏取りしていく。それにはこれだけの時間はかかってしまう。また、(同容疑者の)処方箋によって入手できたとしても、可能性として母親(だけで)は入手できないんだと決めつけるには時間がかかったんだと思う」と推察した。

 両親の死因は向精神薬での中毒死とみられるが、この向精神薬は猿之助が用意したものとされる。しかし、この薬の包装容器は猿之助がその日のうちに自宅近くのゴミ置き場に捨て、すでに業者によって回収されたとみられている。

 今後の捜査のポイントについては「特に、向精神薬の入手経路ですね」と吉川氏。「母親の自殺ほう助ですので、母親が向精神薬を入手できる状態にあったのか、(同容疑者の)処方箋があったのかというか、その点について概ね調べは上がっているとは思うが、今後のその捜査は続けられると思う」とした。さらに「(同容疑者が)向精神薬をどこから処方を受けていたのかも裏付けを取られていきます。どこから薬を手に入れたかが一番の重要点になってきます。それと、発覚の当初から言われていたが、向精神薬のパッケージの所在も重要になってくる。パッケージがどこで捨てられたのか、いつのタイミングで捨てられたのかっていうも捜査をしていくものと思います」と見解を示した。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月27日のニュース