「松竹新喜劇」5人リーダー制唯一の女性 曽我廼家いろは「甘えず、自分の意見もしっかり言えるように」

[ 2023年5月12日 05:00 ]

新リーダーの1人に指名されても「腕を磨くことが一番」と話す松竹新喜劇の曽我廼家いろは
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 藤山寛美の孫、藤山扇治郎(36)ら5人がリーダーとなる「松竹新喜劇」。新体制後初の公演「五月新緑公演」が13日、大阪松竹座で開幕する(25日まで)。5人で唯一の女性、曽我廼家いろは(31)は「リーダーと言っても役者としてやることは変わらない」と気を引き締めた。

 2年前、本名から喜劇の代表的な名跡「曽我廼家」の名を継承したばかり。「その時もすごいプレッシャーで、一度はお断りした」と明かしたが「いつまでもコーラスライン(主要メンバー外)ではアカン」と思い直し改名。「ようやく名前に慣れてきたころ、今回の話を頂いたのでびっくりしました」と話し「中心メンバーで唯一の女子ですが、そこに甘えず、自分の意見もしっかり言えるように。皆さんに“この子らやったら付いて行ったろう”と思ってもらえるような姿勢で臨みたい」と力を込めた。

 小さいころ、抱いた夢は「宝塚歌劇団の娘役」。レッスンに励み3度受験するも夢はかなわなかった。大阪芸大に進学し2013年に松竹新喜劇に入団。直後から美人女優として注目された。大きな転機は昨年10月。南座での「えくぼ」で初の三枚目を体当たり熱演し評判になった。「本音を言えば逃げたかった。大きな賭けだったけれど、今はやってめちゃめちゃ良かったと心から思っています。カラが破れた感じがしました」と手応えを感じた。

 今回の公演でも名作「花ざくろ」で悪女役に。「自分の知名度を上げて、新喜劇を見に来てもらいたいし、それには腕を磨くこと。それしかない、と思って精進したい」と目を輝かせた。

 松竹新喜劇は寛美亡き後、3代目渋谷天外(68)が劇団代表を務めてきたが、創立75周年を機に代表を勇退。扇治郎、いろは、渋谷天笑(39)、曽我廼家一蝶(41)、曽我廼家桃太郎(37)と個性の違う若手5人を中心に新時代に進む。

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