是枝裕和監督「怪物」がカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品決定 「ホッとした」「最高の舞台」

[ 2023年4月13日 19:10 ]

新作映画「怪物」を手掛ける是枝監督
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 是枝裕和監督(60)の新作「怪物」(6月2日公開)が、5月16日に開幕する仏の第76回カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品されることが決まった。昨年、主演のソン・ガンホ(56)が最優秀男優賞に輝いた韓国映画「ベイビー・ブローカー」に続く出品で、通算では7度目のコンペ。18年「万引き家族」以来のパルムドール(最高賞)が期待される。

 是枝監督は一報を受け、「さすがに2年続けてはハードルが高いですよとスタッフには話していたので、連絡をいただいた時はうれしいというよりはホッとしたという気持ちの方が強かったです」と正直な思いを吐露。その上で「映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聞いていただく場所としてカンヌ映画祭は最高の舞台」と、世界最大の映画の祭典でのお披露目を心待ちにしている。 「怪物」は、ドラマ「東京ラブストーリー」などの脚本家・坂元裕二氏(55)とタッグを組んだオリジナル作品。先月28日に亡くなった坂本龍一さんが、是枝監督のラブコールを受けピアノ曲2曲を書き下ろし、最後のアルバム「12」の収録曲も音楽に使用されていることでも話題を呼んだ。

 ストーリーの詳細はいまだにベールに包まれているが、主演は安藤サクラ(37)、永山瑛太(40)、黒川想矢(12)、柊木陽太(11)の4人。「万引き家族」にも出演している安藤は、「こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。今はまだ気持ちがフワフワしていて、少しおなかが痛いくらいです」と喜びを爆発させた。

 オーディションで選出された黒川は「是枝監督と皆で作り上げた作品を、世界中の方々に見てもらえることがとても楽しみです」、柊木も「是枝監督や共演者の皆さんと一緒に行くのが本当に楽しみです」と初の海外に心を躍らせている。

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