Superfly越智志帆の初エッセー集が発売 「パブリックイメージとは違う素の私を描いた」

[ 2023年4月13日 14:25 ]

初のエッセー集「ドキュメンタリー」の刊行記念会見を行った「Superfly」の越智志帆
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 「Superfly」の越智志帆(39)が13日、都内で同日発売された初エッセー集「ドキュメンタリー」(新潮社)の刊行を記念した記者会見を行った。

 新潮社のウェブマガジン「考える人」で行っていた連載などをまとめた1冊。「“まずはウェブの連載で3000字好きなこと書きませんか?”と書き始めたんですけど、最初はそんなにボリュームある文章書いたことなかったので不安もありながら、会を重ねるごとにボリュームも増して、最後のエッセーは6000字くらいですかね。書けるようになりました。書くことが心のセラピーになりますし、自分にとってかけがえのないことと気づかせていただいた貴重な時間でした」と笑顔で振り返った。

 書店に並ぶ書籍をまだ見ていないため「“発売されたんだ”って感じ」と実感は薄いようだが、「まさか自分の本が発売されることは人生で想定していなかったので、それにまず驚いてる」と率直な感想を語った。

 内容については「普段、私が頭の中で考えてることがそのまま形になったよう」と説明。「ほとんどの曲の作詞をしてるんですが、作詞をする前にものすごく長い時間考え事をする。その時間がすごく大事で、熟成してきたら作詞に落とし込む作業をする。その考え事がひとつひとつのエッセーになって、それがまとまった本になった」と明かし、自身の音楽活動の延長戦上で作り上げた1冊だ。

 世の中がイメージする姿とは異なる、素の越智志帆がつまった1冊。「本当に素の私を描かざるを得ない部分あった。パブリックイメージと普段の私ってギャップがあるらしくて、驚かれるんです。そのギャップが持ち味とも言うし、コンプレックスでもある。苦しいなというとこもあったので、普段なかなか見せることのない自分をとてもオーぷんに描けるのは大切にしたいなと。飾らないで、パブリックイメージを意識しないで書くようにしました」と執筆活動を振り返った。

 反響については「パブリックイメージではパワフルで強くてと思われること多かったみたいですけど、悩んだりするんだねって。本当に身近なこと書いてて、ホッとしたというようなことも言われました」と語った。

 音楽活動にもプラスに働いた。「飾らない私をお見せして気が楽になったと思うんですけど、歌詞を書くのが楽しくなったし、ワクワクするようになりました。“こういう思考を持ってるんだ”というのをスタッフの方もより理解してくださったと思う。曲をつくるときも自分の考えを伝えやすくなりましたし、すごくコミュニケーションが取りやすくなった。アルバムづくりをしていて、かなり変化を感じました」と充実した表情で語った。

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