笠井信輔アナ、Jアラート巡る混乱を自身の経験を踏まえ説明 「わかりやすい」「さすが」の声

[ 2023年4月13日 12:42 ]

笠井信輔アナウンサー
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 フリーアナウンサーの笠井信輔(60)が13日、自身のツイッターを更新。この日午前8時ごろに発表された全国瞬時警報システム(Jアラート)について言及した。

 政府は13日、北朝鮮から発射されたミサイルが午前8時ごろ、北海道付近に落下するとして避難を呼びかけ、全国瞬時警報システム(Jアラート)で速報した。その後、ミサイルが北海道や周辺に落下する可能性がなくなったことが確認されたとして、情報を訂正すると発表。訂正に関し、自治体向けの速報システムEm―Net(エムネット)で「情報を確認したところ、北海道およびその周辺への落下の可能性がなくなったことが確認されたので、訂正する」と伝えた。

 笠井アナは、Jアラート発令に「各局の放送を見ていて、今回の一連の速報には違和感がありました」と書き出し、自身の思いを投稿。「“北海道周辺に着弾しないのに、なぜ緊急速報となったのか?”それを問題にしているのではありません」と前置きした上で「警報と言うものは可能性であり、台風でも、土砂災害でも、予見された時点で、発表する事は間違っていないと思います 空振りに終わっても、“それはそれでよかったね”で、済むと思うのです しかし、報道を見ていると今回も情報に混乱が起きていました」と、情報が右往左往していた点を指摘した。

 まず、民放とNHKで「ミサイルは落下」と「ただちに避難を」と、情報が食い違っていた点に触れ「自分の『とくだね!』の体験では、着弾情報は武力攻撃の際のもう一つの速報ネットである【Mnet】情報であろうと推測がつきました」と吐露。笠井アナの読み通り、エムネットからの情報が入り、ミサイルが落下したことが各局で報じられた。

 笠井アナは「問題はここからです」と記し「その【Mnet】からの訂正情報が入っても しばらく各局では【Jアラート】の“避難してください”の文字が続いていたのです」と、2つの情報が同時に画面に映し出されていたことを疑問視。「“北海道周辺に落下の可能性のなし”と大きく見出しが出ていますがJアラートの画面は“ただちに避難してください”のままなのです」とテレビ画面の画像を投稿。「国民の命と安全に関わる問題で なぜこのような混乱が起きるのでしょうか」と憤りをあらわにした。

 官邸からの情報発信は「Jアラート」「エムネット」の2つのルートがあるとして、笠井アナは「【Jアラート】は、衛星回線を使って官邸から自治体の防災無線に情報を流すシステム 一方、【Mnet】は、官邸から各自治体に、メールのような文字情報で危機を伝えるシステムと私は理解しています」と説明。「国の武力攻撃危機に対して官邸を発信源としてこの2つの情報ルートから違う情報が流れているのです」として「セーフティーネットの意味合いで、緊急速報にいくつものルートがあるのは良いかもしれません。しかし、台風など違って、瞬時の判断で人の命が左右されるミサイル攻撃に於いて一定の時間2つの情報が並んで発信されているのは、やはりシステム上おかしいのかな?と思います」と、私見を述べた。

 「繰り返しますが、“見込み違い”を問題にしているのではありません【Mnet】と【Jアラート】2つの緊急速報に違いが生じている事を問題にしています」と繰り返しつづり「どちらかに従ったことで、命が左右されるとしたら大変な問題になってしまう」と問題提起した。

 笠井アナの投稿には「本当にそうですね。何を信じたら良いのか分からなくなりました」「さすがです。わかりやすい説明をありがとうございます」「混乱に混乱を重ねるだけのシステムの欠陥、直ちに改善すべき問題です」「混乱したまま、確実でないものを発表する違和感」「こんな大変なことが起ころうとしているのにいい加減にして欲しいです」と、さまざまなコメントが寄せられた。

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2023年4月13日のニュース