Snow Man 感謝の集大成 8日開幕「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」

[ 2023年4月8日 04:00 ]

桜吹雪の中、熱演するSnow Man(撮影・藤山 由理)
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 9人組グループ「Snow Man」が主演を務める舞台「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」が8日、東京・新橋演舞場で開幕する。2006年から続いてきた人気シリーズは、今回の上演でファイナルとなる。公開稽古が7日、同所で行われ、約7分にわたり、腹筋をしながら太鼓を叩く作品の名物演目「腹筋太鼓」では、限界まで力を出し尽くし太鼓の音を響かせた。公演は30日まで同所で。

 公開稽古は「春の踊りはよぉいやさぁ」と岩本照(29)のおなじみのかけ声と、150万枚の桜吹雪の中で9人が舞い踊るテーマ曲「ひらりと桜」で幕開け。滝沢秀明氏主演の「滝沢歌舞伎」時代の人気演目や、大規模な舞台装置を使った演出など、作品の名場面が怒とうのように押し寄せる2時間となった。

 「滝沢歌舞伎」の系譜を受け継ぎ、Snow Man主演で19年から「滝沢歌舞伎ZERO」として上演。滝沢氏が演出を務めていたが、昨年10月にジャニーズ事務所を退社。“滝沢”を冠していることから、上演の是非が検討されたが、9人の上演への熱い思いもあり、ファイナルという形で上演が決定。岩本は「たすきを受け取り、今回滝沢歌舞伎の幕を下ろせることを誇りに思う」と語った。

 グループが初の演出も担当。岩本は「自分がやらせてもらっていた演目に加え、滝沢君がやっていた演目に挑戦。難しく面白かった」と振り返った。深澤辰哉(30)は「僕たちができる限りの演目を詰め込んだ」と自信を語った。

 ジャニーズJr.時代からエンターテインメントのイロハを学んだ場からの“卒業”。滝沢氏、そして作・構成・総合演出を務めた故ジャニー喜多川氏について岩本は「ジャニーさんと滝沢くんがいてくれたから、今の自分たちがいてこの作品がある」と感謝。滝沢氏に向けて佐久間大介(30)は「見に来てほしい!」とアピールした。恩師、そして作品を愛した人に向け、集大成を届けていく。(糸賀 日向子)

 ▽「滝沢歌舞伎ZERO」 2006年に滝沢氏主演の「滝沢演舞城」として誕生。10年から「滝沢歌舞伎」となった。15年にはシンガポール公演を開催した。19年に芸能界を引退した滝沢氏からSnow Manが継承して「滝沢歌舞伎ZERO」となり、滝沢氏が演出を担当。コロナ下の20年には初めて映画化された。

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