古舘伊知郎氏 「報ステ」時代の心の鍛え方は300本以上の抗議電話を「全部必ず読み切った」

[ 2022年11月23日 14:10 ]

古舘伊知郎
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 フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏(67)が、22日深夜放送の中京テレビ「太田上田」(火曜深夜0・59)に出演。テレビ朝日「報道ステーション」でキャスターを務めていた頃の心の鍛え方を紹介した。

 くりぃむしちゅー・上田晋也が「ニュースキャスターって大変だろうなって思う」と話を切り出し、自身もスポーツ番組をやっていることから「途中でニュースコーナー入るんですよ。例えば子供が虐待にあった、誘拐にあったと悲しいニュースがあるじゃないですか。1分のニュースでもすっげーへこんだまま帰ったりすることもあるわけですよ。つらいニュースが多いわけじゃないですか。どうやって気持ちの切り替えをしてるんですか?」と古舘氏に質問した。

 すると、古舘氏は「ニュースってつらいですよ。落ち込みますよ。抑うつ的になっちゃうこと、しょっちゅうあった」と上田の気持ちにうなずいた。その上で「ただ、その前にもっと激しい落ち込みをしておくと、心の中というのはズルくて、相対的に見て比較して“今は楽だ”って思えるんですよ。脳のメカニズム」と語り、心の鍛え方を紹介した。

 古館は報道ステーションのキャスター時代に「本番始まる前、いつも話すことの300本以上の抗議電話が全部記録されるんですよ。その中身を全部読んで“古舘バカ”“この野郎”“死ね”とか、言ってないことですら言ったと。そういうのを全部必ず読み切った。12年間」と毎日、抗議電話の内容を全部読んでいたと明かした。

 そうすることで「(放送が)9時54分から始まるので、9時40分ぐらいの段階で一日の中で一番落ち込んでいるのよ。それを毎日やったから、本番始まった時にちょっと上がるし、終わった時に落ち込んでもそれに比べたらましだと」と放送開始直前に一番、気持ちを落ち込ませることで、その後、約1時間、つらいニュースをキャスターとして報じても心の落ち込み方がましになるとした。

 だからこそ、現在はエゴサーチをしたとしても「報ステ12年やってクソミソ言われてるんで、僕もいけなかったけど、クソミソ言われてるんで、完全に自然免疫と細胞免疫と中和抗体全部持ってます。3つ持ってます」と心の免疫は強いと自負。そして「こういうふうにさも知ったかぶって3つ言ってる自分が嫌。言わなくていいじゃない」と最後は自虐的に笑い、オチを付けていた。

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2022年11月23日のニュース